◇7日 オリックス4―3日本ハム(京セラドーム大阪)

 スタンドへのあいさつに向かうナインの顔は固いままだった。日本ハムはこの敗戦で優勝の可能性が完全に消滅。詰め掛けた大阪のファンに深々と頭を下げた栗山監督は淡々とした口調で125試合目で決まった5年連続V逸の感想を語った。

 「まずはごめんなさい…。本当に申し訳ない」

 この日は2桁10勝への4度目の挑戦だった伊藤が先発。しかし、体に加えて、「心が疲れています」と登板前に苦笑いした右腕は窮地で踏ん張れない。4回に3―3の同点とされると、5回2死二塁でモヤに勝ち越しの中前適時打を献上。6イニング6安打4失点で8敗目を喫した伊藤は「先発として流れをつくり切れなかったことが全てだと思います」と自らを責めた。

 しかし、栗山監督は伊藤を先発ローテから外さないことを明かし、チームにもハッパをかけた。「まだまだやれることはある。3位からでも日本一になれるように、そこに向かって全力でいくだけ」。最後までファイティングポーズは取り続けていく。
中日スポーツ

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