【シアトル時事】米大リーグ歴代最多の通算762本塁打を誇るバリー・ボンズさん(57)が3日までに時事通信の電話インタビューに応じ、投手で9勝を挙げながら本塁打王争いを演じたエンゼルスの大谷を絶賛した。

 主なやりとりは次の通り。

 ―今季の大谷について。

 本当に信じられない。びっくりするような活躍を見せている。

 ―ボンズさんをほうふつとさせる、との声も。

 私と似ているかどうかは分からないが、彼が偉大であることは確か。打って、投げて、走力もある。他に類を見ない存在と言えるだろう。投手でも打者でもエリート級。彼のような選手はこの先、現れないのではないか。

 ―あなたも驚くような活躍なのか。

 レギュラーの野手であれば、毎日試合に出ながらリズムをつくることができる。彼の場合はそこに投手としての作業が加わる。指名打者で出る日も(試合前に)ブルペンで投球練習をすることになる。そして、先発した日には100球近く投げる。本当に信じ難いことをやっていると思う。

 ―エンゼルスはけが人が多く、トラウトらが不在だった。

 トラウトが大谷の後を打っていたら、勝負を避けられることはないだろうし、今ごろ(9月下旬)本塁打を60本打っていたかもしれない。

 ―MVPに値するか。

 それは分からない。大谷を含めてみんなにチャンスがあると思う。チームの成績も考慮されるべきだというのが私の考え。もし受賞を逃したとしても、今年成し遂げたことに満足していいと思うし、これから何度もチャンスは巡ってくるはずだ。

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