途中まで良かったものの、最終回で評判を落としてしまうドラマは多い。2021年の夏ドラマも、このパターンに当てはまるドラマがあった。それは戸田恵梨香と永野芽郁がダブル主演するドラマ『ハコヅメ 〜たたかう!交番女子〜』(日本テレビ系)だ。

今期の覇権ドラマと言わんばかりの大盛況であった同作だが、最終回では駆け足の展開が続き、主人公の川合(永野)よりも脇役の桜(徳永えり)がチヤホヤされることに。永野が大人気の作品であっただけに、この最終回には

《なんか川合より桜なんだなぁ…って思っちゃった》
《川合がかわいすぎるからか、桜がなんとも好きになれない〜》
《桜にそこまで感情移入してないから桜アゲが違和感だった。藤さんはやっぱり川合より桜なのねって思ってしまった》

といった声があがってしまっていた。

2021年春ドラマでは、川口春奈が主演のドラマ『着飾る恋には理由があって』(TBS系)の最終回が酷すぎると話題になった。その理由は、登場人物が最後の1話の間に何度も心替わりをしていたから。

一人で生きていくことを決意したかのような香子(夏川結衣)が、次のシーンでは元夫との関係を修復。なぜ惹かれ合ったのか最後までわからない陽人(丸山隆平)と羽瀬(中村アン)が突然結婚。そして急に5年の月日が経過し、主人公のくるみ(川口)と藤野(横浜流星)も結婚して、子どももいるというラストであった。これにネット上では

《こいつぁ酷い最終回だ》
《やべー最終回が打ち切りのごとく詰め込まれててつまらん》
《未だかつてこんな雑な最終回ドラマなかったと思う。脚本めちゃくちゃ》
《まるで途中で打ち切り決まって無理矢理終わらせましたってレベルw》

など、まるで打ち切りだと揶揄する声まであがっていた。

続編ありきの最終回にモヤモヤ…
最後は、阿部寛主演の2021年春ドラマ『ドラゴン桜』(TBS系)。概ね好評だった最終回だが、主人公の桜木(阿部)が担当の高校から去ってしまうというラストに違和感を抱かれてしまった。

その理由が全くわからないまま終わったため、

《桜木先生は結局なんで出ていくん? 消化不良すぎる終わり方》
《桜木先生どこへ行ってしまうんですか…?》
《何で学校を去ることになったのか、理由がわからないまま終わってしまったね…》
《なんで辞めるのかわからなくてモヤモヤするわw》

といった不満が寄せられたのだ。

終わり良ければすべてよし≠フ反対で、終わりが悪ければすべての印象も悪くなってしまうので、最終回は特別な気合を入れて作ってほしいものだ。

2021.09.27 17:30
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