日韓両リーグで首位を走る川崎フロンターレと蔚山現代のアジア・チャンピオンズリーグ(ACL)1回戦は、120分を戦い終えても0−0のまま決着はつかず、勝負はPK戦にまでもつれこんだ。

 試合内容はほぼ互角。両者ともに一進一退の攻防を繰り広げ、互いに惜しいチャンスもあった。延長前半アディショナルタイムに川崎のFKからFW知念慶がヘディングで合わせたシュートは、蔚山GKチョ・ヒョヌのファインセーブに阻まれた。

 一方、延長後半14分には、蔚山のCKから川崎GKチョン・ソンリョンが相手との競り合いでキャッチし損ねたボールが右ポストを直撃。あわや失点というシーンもあったが、最後まで得点を許さなかった。

 PK戦では先攻の川崎が5人中、3人が失敗。蔚山は5人目のMFユン・ピッカラムが決めて勝負あり。蔚山がベスト8進出を果たした。

 PK戦ではキックの際に芝生が大きくめくれあがり、失敗するシーンがかなり目立っていたが、試合後にはピッチコンディションの悪さを指摘する声も聞かれた。

 試合後の会見で蔚山のホン・ミョンボ監督は、川崎へのリスペクトとピッチコンディションについてこう語っている。

「川崎は現在Jリーグで首位を走るチーム。試合前から分析していたが、とてもいいチームいうのは知っていたし、実際に対戦してみてその強さを改めて知ることができた。川崎とは最低でもベスト4で対戦すべきで、それほど強いチームだった」

9/15(水) 11:52
https://news.yahoo.co.jp/byline/kimmyungwook/20210915-00258415