9/6(月) 14:55
デイリースポーツ

山口真由氏、菅政権は五輪を「玩具」に国民の不満を発散させた
 テレビ朝日本社ビル
 元財務官僚でニューヨーク州弁護士資格を持つ山口真由氏が6日、テレビ朝日系「羽鳥慎一 モーニングショー」に出演し、菅義偉首相が東京五輪・パラリンピックを「玩具」にして、国民の不満をそらしたと分析した。

 菅首相は今月3日、次の自民党総裁選に出馬しないことを発表。事実上の退任が決まった。これに、俳優でタレントの石原良純は「先週、この時間でもこの話をしてて、『自民党総裁選なんて、菅さんが辞めるとでも言わない限り注目されないよ』って思ってたんです」と告白。実際に菅首相が退任する形になることには「驚きと同時に、もしかしたら当然の流れなのかもしれないですね」と理解を示した。

 続いて山口氏は菅政権の「本質的な問題」として「国民に対してきちんと向き合わずに、ある種オリンピック、パラリンピックみたいな玩具を子供に、国民に与えてたっていうところにある」とズバリ。その上で、菅首相の退任も「1つの流れの中に位置づけられる」とした。

 「流れ」とは五輪−疑似政権交代−不満発散−衆院選での勝利。まず、五輪で国民の不満が和らいでいるところで、自民党政権のまま首相が替わるという「疑似政権交代」を実行。それによって「ある種、国民の中にまん延する不満のエネルギーっていうのを発散」する。事前に不満を和らげておくことで、衆院選では政権交代が起きるような敗北はしないようにしていると見解を示した。

 今回の総裁選については「各候補が菅政権の低評価をどういう風に総括して、それに打ち勝つために何を打ち出していくのかっていうことを見ていくのがいいのかなと思ってます」と冷静な目で見るよう呼びかけた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/f4fdb59210cda8744aa2c3430d56eed6864f1c4b