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マンガやアニメを見ていると、現実ではありえないようなシーンが出てくることもしばしば。人気マンガ「キン肉マン」シリーズも例外ではなく、思わず読者がツッコみたくなる場面がたびたび登場します。ファンから“ゆで理論”と親しまれている、常識外れのシーンを見ていきます。

自然の法則など関係ない!?

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ドジなヒーロー・キン肉マンの正体は王子!? 著:ゆでたまご『キン肉マン』第1巻(集英社)

 アニメやマンガの世界では、時折現実ではありえないことが起こる場面も珍しくありません。名作「キン肉マン」シリーズにも、実際には不可能な描写が多いようです。ファンから“ゆで理論”と呼ばれて愛されている、とんでもシーンとは一体……。
 例えば“ゆで理論”のひとつに挙げられるのが、ロビンマスク対ネプチューンマン戦で飛び出した技「掟やぶりのロビン・スペシャル返し」です。作中ではネプチューンマンがロビンマスクの鎧を奪ったことで、重みが増して先に落下できたと語られました。しかし落体の法則では落ちるものの重さが変わっても、落下速度は同じ。ネプチューンマンの反撃は、本来なら不可能な技だと言えます。
 また多くの読者をツッコませたのが、コミックス26巻で強盗事件が描かれたワンシーン。キン肉マンソルジャーは犯人を油断させるため、牧師に変装しようと思いつきます。とはいえ牧師衣装など持っていないため、着ていた超人コスチュームを破って黒いペンキの中へ。キン肉マンソルジャーが再び布を取り出すと、服の切れ端はなぜか色だけでなく形状まで完璧な牧師の服に変わっていました。
 ほかにも面白い主張として有名なのが、ウォーズマン理論。“100万パワーが2刀流で200万、さらに2倍のジャンプ力と3倍の回転が加わって1200万パワーになる”というものです。
 一見それっぽく聞こえるものの、冷静に考えれば同じ人が武器を複数持ったところで力の強さは変わらないはず。それでも熱い展開のなかで言われるとつい納得してしまうのか、ファンの間では「ゆで理論」「だってゆでだから」といった言葉が誕生しているようです。常識にとらわれず、1番熱い展開を描いているからこそ「キン肉マン」は多くの人に愛されているのでしょう。
(マグミクス編集部)