20〜22日まで新潟・苗場スキー場で開催された野外ロックフェス「FUJI ROCK FESTIVAL’21」。終了してから数日経った今も「開催は是か非か」の議論が止まらない。

 公式サイトは24日に3日間の“延べ”来場者数が3万5449人だったことを発表。さらには「現在のところ、会期中の会場においては、ひとりの陽性者も確認されていない」「時間経過と共に情報収集に努め、その結果をあらためて皆様へご報告し、未来のフェスティバルにおける感染防止対策の改善につなげてまいります」とコメントしている。

「ネット上の『フジロック』関連の記事はどれも炎上状態で、〈いま開催する必要あった?〉〈配信のみでよかったのに〉といったコメントがほとんどです。『King Gnu』の常田(大希)さんは自身のSNSでフジロックについて発信するたびに炎上。出演したMISIAさんもバッシングされ、さらに開催中の全国ツアーの一部公演を延期すると発表したことが物議を醸しています」(ニュースサイト編集者)

 MISIA(43)がフジロックに出演したのは22日。計11曲を披露したのだが……。

「MISIAさんのご両親ときょうだいは医療従事者。そのため〈家族が医療従事者なのに、フェスに出るなんて〉〈誰よりも医療従事者の大変さは分かってるはず。辞退してほしかった〉などの声がネット上に沸き上がってしまっています。その意見はまだ分かるとしても、『君が代』の歌唱についてのあれこれは、さすがにちょっとイチャモンじみてきているなと」と話すのは芸能ライターの山下真夏氏だ。

 MISIAがフジロックの1曲目に選んだのは「君が代」。東京五輪開会式で国歌独唱を担当し、〈さすがの歌唱力!〉と絶賛されたことは記憶に新しいが、フジロックで歌ったことで批判的なコメントにさらされているという。

「開会式での独唱後には〈クセありすぎ〉〈君が代は普通に歌ってほしい〉なんてネガティブな声もチラホラはあったんです。それがMISIAさんがフジロックに出たことで蒸し返され、〈この人の君が代は全然響かない〉〈今後この人の君が代は聴きたくない〉なんて、後出しじゃんけんのような書き込みが一気に増加しました。中には〈大して歌もうまくないと思う〉なんて言う人までいます」(前出の山下氏)

 さすがに当代きっての歌姫であるMISIAに〈うまくない〉は無理がありすぎる。とはいえ気になるのは、フジロックに出たことでMISIAの歌手活動に今後、何らかの影響があるかどうかだ。

 ある音楽業界関係者は「確かに今回の出演の件で批判コメントが相次ぎましたが、おそらく一時的なもの。日本が誇るアーティストとして多くのファンがいるMISIAさんですから、これからの活動に影響があるとは思えません。これまで通り日本の歌姫の代表格でしょう」と話す。

 前出の山下氏は「MISIAさんや常田さんが集中砲火を浴びる反面、フジロックを辞退したことで称賛されているのが小泉今日子さん。小泉さんの辞退を知らせるネットニュースのコメント欄には〈ねーさん、カッコイイ〉〈さすがはキョンキョン〉などと書き込まれています。豊原功補さんとの不倫騒動以来、叩かれがちだった小泉さんですが、これをきっかけにまた追い風が吹くかもしれませんね」と話す。

 フジロック論争は、まだまだ終わりそうにない。

最終更新:8/26(木) 12:07
https://news.yahoo.co.jp/articles/1c95d29916a6bb99a83a094a322d3897afee89f6