8/22(日) 13:18
配信
日刊スポーツ

<全国高校総体(インターハイ):青森山田2−1米子北>◇22日◇福井・テクノポート福井総合公園スタジアム◇決勝◇35分ハーフ、延長10分ハーフ

青森山田が延長後半ロスタイムの劇的な決勝点で、米子北(鳥取)を2−1と振り切った。05年大会以来、16年ぶり2回目の優勝。

青森山田は前半10分、ファウルで与えたPKを米子北のMF佐野航大(3年)にゴール右へ決められ、先制点を許した。

1点を追いかけ、U−20日本代表候補のMF松木玖生(3年)、右サイドのドリブラーMF藤森颯太(3年)を中心に多彩な攻撃を展開。伝統のロングスローも多投し、米子北ゴールに繰り返し迫ったが、相手のチーム一体となった粘り強い守備に得点を奪えない。

刻々と時間が進み、敗色濃厚となりつつあった後半34分。FKからMF小原由敬(3年)がゴール前へ入れたボールを、DF丸山大和(3年)が頭で流し込んで同点とした。

1−1で延長戦へ突入。攻める青森山田、守る米子北。両者の集中力は切れず、時計の針は進んだ。PK戦かと思われた延長後半も10分を過ぎ、ロスタイムに突入。青森山田は左CKのラストチャンスで、藤森が蹴ったボールを再び丸山が高い打点からのヘディングシュートを放った。これがゴールネットへ突き刺さり、土壇場で劇的な決勝ゴールが飛び出した。このラストプレーで試合終了のホイッスルが鳴った。

黒田剛監督は「奇跡的な逆転勝利。相手の粘り強い守備、鋭いカウンターに苦しみ抜きました。(冬の選手権でここ2年準優勝だったので)もう銀メダルはいらない、金メダルだと選手とは話していた。最高です」と笑顔。感涙にむせび泣いた主将の松木は「率直に、僕の代で勝てないと言われていたので、めちゃくちゃうれしい」。そして2得点を挙げた丸山は「1点目は自分のミス。逆転して勝とうと思ったのが2ゴールにつながった。空中戦は自分の武器です」と誇らしげに語った。

青森山田は6試合で29得点(1失点)。圧倒的な強さでインターハイを制した。今季は高円宮杯U−18プレミアリーグ、全国高校選手権と併せた全国3冠を狙っている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/4beebb10865a7230af361297f9b42533fa8b91f6