東京五輪近代五種で、馬に対する虐待が指摘され、総バッシングに遭っているドイツ代表のアニカ・シュロイが反論。SNSをやめたことを明かしている。

 ニュージーランド「ヘラルド」は18日、「シュレウが動物虐待疑惑に反論」と、シュロイの心境を伝えた。

 馬が障害の飛越拒否すると、涙を流した同選手。「乗り始める前に競技が終わる可能性があることに気づいたので、とても緊張していた。比較的早く涙が出た。その後の秒数はとても長く感じた。それは馬にとっても私にとっても絶望的で困難な状況だった」と当時を振り返った。また、コーチにムチでたたくよう指示され実行したことについて「私は馬を特別厳しく扱わなかった。ムチは事前にチェックされたもの。動物への虐待と認識していない」と反論した。

 総叩きにあったことで、SNSをやめたことも明かした。「私がソーシャルメディアで遭遇した憎しみは、メダルを逃した失望を隠した。精神的に対処することが私にとって重要。私のようなことを一度経験すると、それから回復するのは非常に困難」と、相当な精神的ダメージに苦しんでいる様子がうかがえる。

 国際動物愛護団体が国際オリンピック委員会(IOC)に五輪競技廃止を訴えるまでに発展したこの騒動。今後の行方が注目される。

東京スポーツ2021年08月18日 16時54分
https://www.tokyo-sports.co.jp/sports/3532945/