全国高校野球大会に出場する宮崎商が大会を辞退することが17日、大会本部から正式発表された。

 大会本部は16日に緊急対策本部の会議を開いたが、「国や自治体の指針に沿って開催させて頂いている。昨日の緊急対策本部においては、状況を考え、精いっぱい議論して感染対策に努めていくという議論。大会中止の意見は出ておりません」と説明。高野連の八田会長は今後、もし他の学校から感染者がでた場合の対応を問われ、「仮定の質問にすぐ答えるのは難しいが、大会を最後までできるよう、新たな感染が起きないようにしたい」と語った。

 大会本部によると宮崎商は16日までに部員など5人の陽性が判明していたが、その後、コロナ陽性が医療機関の検査により計13人、保健所から濃厚接触者8人と伝えられたという。

 同校は19日の第1試合に智弁和歌山との初戦を予定していたが、一度も甲子園で戦わずに辞退。両校は不戦勝、不戦敗となるが、出場回数はカウントされる。

 また、雨天順延が続き、日程消化も厳しい状況。大会打ち切りへの考えを問われた八田会長は「まだ、過程のご質問ですので、お答えできませんが」と前置きしたうえで、「最後まで大会を続けたい。行政機関の指導には従うつもりです」と苦悩をにじませた。

https://news.yahoo.co.jp/articles/a6589b8203e6e53928a140f2a681323f9127977d