東京オリンピック、陸上女子1500メートルで、この種目で日本選手として初めて決勝に進んだ田中希実選手が3分59秒95のタイムで8位入賞を果たしました。

■無限の可能性を秘めた21歳

日本選手で初めてオリンピックの女子1500メートルに出場し、準決勝と決勝で4分の壁を立て続けに破って8位入賞という大躍進を見せた田中希実。

800メートルから10000メールまでこなすオールラウンダーは、いずれマラソンを含めた中長距離界を引っ張る存在になることが期待されています。

今大会、田中選手がこの種目で決勝に進んだことで、ある伝説的な選手の名前がクローズアップされました。

陸上のトラック、個人種目で日本選手でただ1人のメダリスト、人見絹枝さんです。

中距離種目でオリンピックの決勝の舞台に進んだのは人見さん以来、実に93年ぶりで、田中選手は中距離で大きな実績を残しました。

こうした田中選手のスピードは、長距離にも生きると、かつては日本にとってメダル種目だったマラソンへの待望論が高まっていることも事実です。

田中選手は現状ではトラックに対するこだわりを見せていますが、将来のマラソンへの挑戦を口にしたこともあります。

今大会でそのスピードが世界レベルであることを証明した田中選手。

無限の可能性を秘めた21歳が今後の女子トラック界、そして近い将来マラソン界を盛り上げる日が来るかもしれません。

2021年8月6日 22時26分 NHK
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210806/k10013186601000.html

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