よく守った。よく粘った。よく走った。スペインに0−1で負けて、こんな褒め言葉が並ぶのかな。こういう褒め言葉を言うようじゃ、日本はいつまでも世界には勝てないよ。日本は勝負に負けたんだ。しかも攻撃らしい攻撃は、ほとんど仕掛けられず、完敗した。恥ずかしいと思わないとな。まずは地力の差を痛感して深く反省しないと、何にも始まらないよ。

本当に強い相手と対戦する時、日本は守り倒すプランしか立てられないのが現状だね。みんな大好きな攻撃を我慢して、大人数で守って、サイドも上がらず、ゴール前を集中して守る。あとは相手のミスとGKの好セーブ頼みか。逆襲のアイデアもなく、ボールを奪って顔を上げても、前線には味方がいない。悲しいと思わないと。

6日はメキシコとの3位決定戦か。1次リーグのメキシコだと思ったら、大間違いだぞ。その時メキシコは、初戦でフランスに4−1で勝って少し余裕があったんだよ。日本が直接対決で勝ったと言っても、相手は10人だったしね。お互いに、銅メダルをかけた崖っぷちの戦い。1つ言えることは、守るだけじゃメダルを首にかけることはできないんだぞ。(日刊スポーツ評論家)

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