スポーツ報知 8/1(日) 5:00

 今秋に任期満了で退任する柔道全日本男子・井上康生監督(43)の後任に、2004年アテネ五輪男子100キロ超級金メダルの鈴木桂治氏(41)が有力候補として挙がっていることが31日、分かった。全日本柔道連盟(全柔連)の規定で代表監督は1期4年、最長2期8年と定められている。井上監督は12年11月に就任し、五輪の1年延期に伴う特例で延長。今年で9年を迎えていた。

 鈴木氏は現役時代に世界選手権を2度、全日本選手権を4度制し、五輪と栄誉ある「3冠」を達成している。全日本チームには井上監督の就任と同時に重量級担当コーチとして入閣。今大会では100キロ級でウルフ・アロンが5大会ぶりの金メダルを獲得した。全柔連では今後の強化体制について、大会後に検証した上で判断するとみられるが、関係者は「現場、全日本を知っているという点も非常に大きい」と指摘。24年パリ五輪までは3年間と期間が短い。井上体制の9年間を経験し、スムーズな移行も期待される。

 また、女子は増地克之監督(50)に続投を要請する可能性が高まっている。女性指導者を推す声はあるものの、増地監督は16年リオ五輪後に就任し、今大会は7階級で4つの金と銀1、銅1のメダルを獲得。手腕が高く評価されている。

報知新聞社
https://news.yahoo.co.jp/articles/534748bab8cce438464bda6a1597ed7fd302f2b7
04年アテネ五輪の100キロ超級で優勝した鈴木桂治
https://i.imgur.com/bqaSOAr.jpg