7月24日から行われている「東京オリンピック」(日本・東京/7月24日〜8月1日/ハードコート)のテニス競技で、男子シングルス準々決勝に進出した錦織圭(日本/日清食品)は、第1シードのノバク・ジョコビッチ(セルビア)と対戦する。センターコートの第2試合で、本日16時半頃開始予定。

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錦織とジョコビッチは過去に18回対戦しており、錦織の2勝16敗。錦織の2勝はいずれも今回と同じハードコートで、最初は2011年バーゼルでの準決勝で3セットのフルセット勝利。2度目は2014年「全米オープン」のやはり準決勝で、4セットで勝利を挙げた。もちろんこれは錦織がこれまでにただ一度のグランドスラム決勝進出を果たした時だ。最後に対戦したのは2019年「全豪オープン」準々決勝で、この時はジョコビッチが6-1、4-1とリードしたところで錦織が途中棄権している。

2019年10月の右肘の手術後、思うように復調が進んでおらず、今季もオリンピック前までは15勝13敗とらしくない戦績を残していた錦織だが、今大会ではぐっと調子を上げてきたように見える。まず1回戦で第5シードのアンドレイ・ルブレフ(ロシア)に6-3、6-4でストレート勝利。2回戦では世界ランキング65位のマルコス・ギロン(アメリカ)を7-6(5)、3-6、6-1で破った。そして昨日の3回戦では世界66位のイリヤ・イバシカ(ベラルーシ)に第1セットこそタイブレークまで持ち込まれたが第2セットはベーグルで、7-6(7)、6-0のストレート勝利を収めた。

一方で世界王者ジョコビッチは、1回戦は世界140位のウーゴ・デリエン(ボリビア)に6-2、6-2で、2回戦は世界48位のヤン レナード・ストルフ(ドイツ)に6-4、6-3で、3回戦は第16シードのアレハンドロ・ダビドビッチ フォキナ(スペイン)に6-3、6-1で、いずれも全く相手を寄せ付けず勝ち上がってきた。

また昨日は、錦織はシングルスの試合の後でマクラクラン勉(日本/イカイ)との男子ダブルスに出場(ストレートで敗退)したが、ジョコビッチの方はシングルスの後でニーナ・ストヤノビッチ(セルビア)との混合ダブルス(ストレート勝利)に出場しており、前日に2試合戦ったという条件は同じだ。

錦織には地元開催のオリンピックでの活躍という期待がかかり、今年の「全豪オープン」、「全仏オープン」、「ウィンブルドン」を制しているジョコビッチには、年間ゴールデンスラムの期待がかかっている。錦織が元世界4位の力を発揮して、見応えのある試合を展開してくれることに期待したい。

7/29(木) 15:00配信
https://news.yahoo.co.jp/articles/c9186a4b06b15c3e60c7bdc8e90a1cd6fdecd253
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