7/27(火) 15:23配信 朝日新聞デジタル
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(27日、高校野球新潟大会決勝 日本文理7-3新潟産大付)

 「先制、中押し、だめ押しでつなぐ攻撃を」。試合前、こう話していた主将の4番渡辺暁仁の一回の打席。先頭の土野奏が内野安打で出塁し、敵失と四球で無死満塁。「犠牲フライでもいい。とにかく1点を」と、真ん中低めの直球をフルスイングした。打球は左翼席へ。あっという間のグランドスラムで、結局これが決勝点になった。

 昨夏は新潟県の独自大会決勝で中越に敗れ、秋も、今春も決勝にすら進めなかった。鈴木崇監督が「いいことが一つもなかったこのチーム。選手もつらかったと思う」とおもんぱかるチームが、最後にたぐり寄せた代表切符。持ち味の強打を武器に、中止になった2020年大会を挟んで2大会連続で甲子園に乗り込む。(高岡佐也子)