0001シャチ ★
2021/07/27(火) 01:04:02.72ID:CAP_USER9スナッチ81キロ、ジャーク102キロは自己記録に遠く及ばない。それでも、近年はジャークで100キロを超えることすら難しかった。及第点の出来。バーベルをあげるごとに「かなえスマイル」がはじけた。
1本目のスナッチを失敗し、思わず苦笑いを浮かべた。「これが怖さでもあり、楽しさ。ああ、五輪だなって感じた」
「思い切りが足りない」と反省し、残り2本は成功した。ジャークでは2本目で102キロをあげると両こぶしをグッと握りしめた。
「記録自体には悔いが残るけど、最近ではいい重量を取れた」。3本目は同じグループで競り合う選手を上回るために106キロを選択。失敗したが、「一つでもいい順位を」というアスリートの本能を見せた。
高校から競技を始め、53キロ級で2012年ロンドン五輪12位、06年リオデジャネイロ五輪は6位入賞を果たした。苦悶(くもん)の表情とは無縁の楽しそうに、うれしそうにバーベルをあげる笑顔で、人気者になった。
しかし、リオ五輪後に階級区分の変更があり、55キロ級に上げてからは苦難の連続だった。腰痛などに悩まされた。20代も後半になるにつれ、肩やひじの痛みも回復しづらくなった。
さらにコロナ禍で五輪は1年延期となり、「張り詰めていた糸が切れてしまったというか……。この1年はなかなかつらいところでした」
何とか気持ちを奮い立たせ、臨んだ東京の舞台。「やり切ったのかは分からない。でも、支えてくれた人たちに『ありがとうございました』」。
しばらくは体を休めたい。その後は「1年1年できるところまで。記録や結果に縛られず、楽しく競技ができたらいいな」。
24日には5大会連続出場の35歳、三宅宏実が現役引退を表明した。八木も「パリ五輪は99%ない」と言った。日本女子の一時代の終幕を感じさせた。(金子智彦)
朝日新聞社
7/26(月) 23:06配信 朝日新聞デジタル
https://news.yahoo.co.jp/articles/eaa3b46f71066617fdd7b0d30200468e3b68dc06
重量挙げ女子55キロ級、ジャーク3回目を終えスタンドに手を振る八木かなえ=2021年7月26日、東京国際フォーラム、池田良撮影
https://www.asahicom.jp/articles/images/c_AS20210726003445_comm.jpg