競技が始まった東京オリンピック。

SNSでは「東京でオリンピックなんてもう見られないと思うから茶の間で楽しく観戦する」とか「日本でやるオリンピックのよいところは時差がないこと」など、オリンピックに関する投稿が多くあがるようになりました。

一方で「え!オリンピックってもう始まってるの?」など、日程を知らないという投稿も目立ちます。

実際はどうなのか、街に出て若い人たちに聞いてみました。

「オリンピックがいつから始まるか知っていますか?」

多くの若者が訪れる東京・下北沢で聞いてみました。

15歳から21歳までの11人が答えてくれて、ソフトボールなどの競技が始まったことについては、8人が「知っている」と答えました。

一方、開会式の日程については「はっきりわからない」という人が大半で、23日と正確に知っていたのは3人だけでした。

また競技が始まったことと、開会式の日程の両方を知っていた人は2人だけでした。

競技の開始をテレビで知ったという15歳の高校生は「無観客は残念だが、世界のトッププレイヤーが日本で試合をしていると思えば、暗いニュースが多い中で元気づけられると思う」と話していました。

一方、競技の開始も開会式の日程も知らなかったという21歳の大学生は「毎日のように大会運営に関するトラブルが起きているという印象が強く、私にはオリンピックよりいつワクチン接種ができるのかが気がかりです」と話していました。

また、20歳の大学生の女性は「選手には頑張ってほしいですが、遠い世界の感じがします」と話していました。

古着屋や飲食店が並び若者が行き交う通りには「3密を避けよう」という横断幕はあちこちで掲げられているものの、オリンピックの開催を知らせるものは目にできず、街なかでは盛り上がりが見られない様子でした。

また、東京の原宿駅近くの竹下通りで10代から20代前半の11人に聞いたところでも、半数近い5人が競技が始まったことを知らず、21歳の女性は「新型コロナの感染拡大に関する話題が多く、オリンピックが行われるという印象が薄くなったと思います」と話していました。

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20210722/k10013152971000.html
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