7/17(土) 15:30配信
デイリースポーツ

古市憲寿氏

 テレビ朝日系「中居正広のニュースな会」が17日、新型コロナウイルスのワクチン2回接種が進めばどうなるかを検証。接種が50%を超えたイギリスを取り上げ、一日の新規感染者が4万人を超えているにも関わらず19日から規制のすべてを撤廃するという政府の方針を紹介し、社会学者の古市憲寿氏は「やっぱり結局、政治家が覚悟を持てるかだと思う」と、日本との違いを強調した。

 番組では、テレビ朝日のロンドン支局長の話で、イギリスでは日々の入院患者、重症者や死者の数を重視。14日の新規感染者数が4万2302人、15日には日本の人口比に換算すると約9万人に相当する5万人近くにまで増えたが、入院患者と死者の数が比較的低く抑えられていることを理由に、来週19日から全ての制限を解除する方向に切り替えたと伝えた。

 古市氏は「やっぱり結局、政治家が覚悟を持てるかだと思う。イギリスも、これからもっと感染者が増えて死者がどんどん増えることもありうる。でも、それも腹をくくって、それでもコロナはもうゼロにはできないんだ、経済とともに進んでいくしかないんだという覚悟だと思う。やっぱり日本の政治家っていうのは多分そこまでの覚悟を持てていない。どうしても世論の影響を受け過ぎてしまう」と比較すると、司会の中居正広は「死者数を見ると、やっぱり覚悟を決められないっていうのもわかんなくないんだけどなー」と擁護。

 古市氏は「ただ、死者ってコロナだけではなくて交通事故で死ぬ方、他の病気で死ぬ方たくさんいるわけで。日本なら毎年140万人ぐらいいる。もちろん、そのすべての死っていうのは個人にとってはすごい悲しくて悼むべきものだと思うが、それを国とか社会全体で見た時に、死者の数をすごい冷徹に見た時に100人とか200人とかって数字をどこまで追わなきゃいけないのかっていうのは、そろそろ考えなきゃいけないのかなという気はする」と持論を展開した。

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