浦和のエースFW興梠慎三(34)が札幌の獲得オファーを断り、「残留」することが13日までに決定的となった。複数の関係者が明かしたもの。今季はここまで出場15戦1得点(先発2戦のみ)にとどまり、今夏はかつての恩師、ペトロビッチ監督率いる札幌が獲得に動いたが、この日までに断りを入れたという。今季で在籍9年目、興梠の「レッズ愛」は不変だった。

 昨年12月に負った右腓(ひ)骨筋腱脱臼は既に回復。コンディションも徐々に向上しており、J1通算158得点のきゅう覚も健在だ。クラブ側もACL出場権の獲得、来季のリーグ制覇を目指す上で不可欠な戦力として全力で慰留に努めた。興梠自身、既に「生涯レッズ」も宣言しており「男気」あふれるエースらしく、今回も残留の決断となった。

 J1通算得点では歴代2位の161点(佐藤寿人)まであと3点に迫り、浦和でのさらなる偉業達成もカウントダウンに入っている。周囲への影響力も強く、興梠の残留がもたらすチーム全体へのプラス効果は計り知れない。今後も「レッズの顔」として、4月の加入後、10戦7発とゴール量産が続くFWユンカーとともに攻撃をけん引する。 

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