7/14(水) 6:01配信 ダイヤモンド・オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/f6b11c520371f98a9a31e898a390680b393ed0ba

 ――多くの人の悩みは「嫌なこと」に関することが多いですよね。

 ひろゆき氏:そうですね。でも、よく話を聞いてみると、「自分のせい」でもあるんですよね。

 ――どういうことでしょうか?

 ひろゆき氏:「嫌なこと」って、嫌だった「事実」だけなんですよね。それは客観的に見ればわかります。たとえば、人とぶつかって痛かったら、「痛みが生じたこと」が事実です。お店で出てきた料理がおいしくなかったときは、「800円損した」が事実です。

 人の悩みの話を聞くと、この「事実」の部分だけを見ることができます。でも、これが自分のことになると、さまざまなことがくっついてくるんですよ。

 ――どんなことがくっついてきますか?

 ひろゆき氏:さっきの例で、ぶつかった相手の場合、「謝ってこないのが気に入らない」「自分の苦手な顔をしていた」「着ていた服が気に入らなかった」「隣にいた彼女も許せない」……、というふうに、考えれば考えるほど、「嫌なこと」が膨らんできます。

 おいしくない料理もそうです。「せっかく遠出したのに」「他の料理と迷ったのに」「お腹を空かせて歩いたのに」「食べログを見ればよかった」「お店に入った瞬間に雰囲気がよくなかった」……、というようなことが頭にどんどん出てくるんですね。

 そうやって、「嫌なこと」は「自分のせい」によって、どんどん大きなものになっていきます。事実の雪玉が転がっていって、どんどん大きな雪だるまになっていき、最後は怒りや悲しみで何も手につかなくなってしまうんですよね。それって、「ある対処法」によってセルフコントロールすべきだと思うんです。

● 「事実はなんだっけ?」
 ひろゆき氏:まず、やるべきことは、「事実」だけを見ることです。「肩にあたって痛かった」「まずい飯で800円損した」。それだけを考えます。頭の中で、「事実はなんだっけ?」と振り返ってみて、紙に書いたりしてもいいでしょう。

 ――ひろゆきさんの場合は、それを無意識にやっているんですかね?

 ひろゆき氏:そうですね。悩み相談をする人は、人に話すことによって、それをやるわけです。自分1人でできない人が多いんですよね。人から「それって、○○なだけだよね?」と言われて、ハッと気づくんです。

 ただ、世の中には「愚痴を言いたいだけ」「聞いてもらいたいだけ」という人も多くいます。人とぶつかった話をしたときに、「そいつの顔が気に入らなくてさ〜」「隣の彼女の態度も許せなくてさ〜」ということを話したくてしょうがないんです。

 その場合、その人は「対処法」を求めているわけではありません。「わかる、わかる」「そうだよね」「ムカつくよね」と、「共感」を求めているだけです。ちなみに、ここがよく男女の話が噛み合わないポイントだったりします。男女に限らず、「対処法を求める人」と「共感を求める人」は、そもそも会話が成り立たないので、相手がどっちのパターンかを見極めるのが大事です。

● 「ポジティブ」になるのは無理だから
 ――よくある話ですね……。

 ひろゆき氏:で、ここで取り上げているのは、「嫌なことをどうにかしたい人」ですよね。つまり、対処法を求めている人です。

 その場合は、「事実だけを見るようにする。そして、さっさと他のことを考える」。

 これしかないですよね。事実にくっついてくるモヤモヤが頭の中に出てくるときも、「事実はなんだっけ?」と立ち返るだけです。「嫌なこと→事実を考える」というように、すぐに思考できるようにすることです。これはクセにするしかないですよね。

 ――すぐにはできないかもしれないですね。

 ひろゆき氏:「ポジティブになれ」と言っているわけではないんですよ。人とぶつかったときに、すぐに「よかった〜。ケガしなかった〜」と考えるような人もいますが、それはおそらく「性格」や「遺伝」によるものでしょうね。楽観的な人は、元から楽観的ですから。あまりそういう人のアドバイスは役に立ちません。

 そうではなく、事実の解釈を変えるだけですから、ネガティブ思考の人だったり、うつっぽい人だったり、自分に自信がない人だったりしても、おそらくできることだと思いますよ。(以下ソースで)