ボクシングのWBA・IBFバンタム級統一王者の井上尚弥(28)=大橋=が13日、6月19日(日本時間20日)に米ラスベガスで行われたIBF同級1位マイケル・ダスマリナス(フィリピン)との防衛戦で3回TKO勝ちしてからの隔離期間を経て、横浜市内の所属ジムで本格的な練習を再開。所属ジムを通じて一問一答形式のコメントを発表した。

 −隔離期間を経て練習再開。

 「(隔離期間中は)筋トレはしていました。今日が本格的な練習になる」

 −WBO世界バンタム級王者ジョンリール・カシメロ(フィリピン)−WBA同級正規王者ギジェルモ・リゴンドー(キューバ)戦(現地時間8月14日、米国カーソン)は視察するのか。

 「(カシメロの相手がWBC世界同級王者ノニト・)ドネア(フィリピン)だったら見に行く予定だった。リゴンドーになったので行かないですね。ドネアの応援に行きたかった」

 −6月の防衛戦後、他団体王者のカードが動いた。

 「タイミング的にはドネアとやりたい。あくまでも自分の希望です。年内にドネアとやって、8月14日の試合の勝者、WBO王者と来春あたりに(対戦)。バンタム級にとっても良い流れなのかなと」

 −他王者と順番に対戦。

 「そうですね、1本1本いきます。本当はドネアとカシメロが対戦するのが理想でしたし、1番良い流れだとは思ったのですけど」 −8月14日の勝者は。

 「リゴンドーがしっかり戦ったら判定勝ち。ただカシメロも一発がある。リゴンドーが倒す可能性も十分にある。カウンターパンチがうまいし、逆にカシメロは荒い部分がある。むしろ判定勝ちよりも可能性は高いかもしれない。(カシメロの)スピードのない大振りなパンチならリゴンドーの格好のえじきになりますね。結構、リゴンドーのKO勝ちがあると思う」

 −ドネアとの再戦の意味は。

 「ドネアが(前WBC同級王者ノルディーヌ・)ウバーリ(フランス)にああいう勝ち方をしたことが第一、あとはWBCベルトを持っていること。それでドネアとやる意味があると思う」

 −ドネアの成長感じるか。

 「対戦相手がウバーリだったから、あの展開になった。ドネアの体力だったり、反応だったりが、あの年齢で一昨年よりも上がるとは思えない」

 −2年前のドネア戦は。

 「自分の動きはすごく良かった。2ラウンド以降は片目で戦っていたこと踏まえると自信はあります。ドネアも怖いと思う、2回以降、片目であの戦い方、11回に(ダウンを)取られているわけですから。ドネアもリゴンドー戦の最終回で眼窩(がんか)底骨折を経験している。どれだけ自分が(残り10ラウンドを)戦うのがきついか分かると思います」

 −ドネア戦は日本か海外のどちらを希望する。

 「どちらでも。ドネアとやるなら日本の方が盛り上がるんじゃないですかね」

 −テレビで五輪はみるか?個人的に(7人制ラグビーの松島幸太朗やバスケットボールの富樫勇樹と親交があるが。

 「2人とはLINEで常に連絡を取り合っているので、今回は友人が出る試合は見ます。ボクシング競技は自分がいけなかった舞台ですし見ます」

 −スパーリングは。

 「8月からですね」

 −相手はオーソドックス。

 「当面はそうなります。リゴンドーが勝ったらサウスポー対策です」

 −階級上げる計画はどこまで考えている。

 「スーパーバンタム級のことは、そこまで考えていない。まずはバンタム級4団体統一を集中して考えている」

7/13(火) 21:50配信 デイリースポーツ
https://news.yahoo.co.jp/articles/b1787d317be6da7a28c0ecd0844f54740ff22942
本格的な練習を再開した井上尚弥=横浜市の大橋ジム(大橋ジム提供)
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