0001muffin ★
2021/06/27(日) 13:45:00.28ID:CAP_USER92018年、ジュノン・スーパーボーイ・コンテストへ出場し、“かわいすぎる男子高校生”として注目を集めた井手上漠さん。この春、自らの生い立ちや性別について綴ったエッセイが反響を呼んでいる。性別とは。普通とは。漠さんの考えをお聞きしました。
島根県・隠岐諸島にある美しく小さな島、海士町。そこで私は男性の身体で生まれました。今年の3月に高校を卒業したばかりの18歳です。
〈いでがみばくです、性別ないです〉これは、私のTwitter上での自己紹介の一文。身体も戸籍も、性別は男性なのですが、「あなたは男性ですか?」と聞かれると、「心は男性でもあり、女性でもある。どちらでもあるし、どちらでもない」と答えます。そう聞いて、混乱する方もいるかもしれません。もっと正確に言うと、「男性」か「女性」かという2択、「どちらでもある」のか「どちらでもない」のかという2択では、どちらとも答えられないのです。なぜなら、これらの質問は、性別というものが、男性と女性、このいずれか2つしかないという前提に基づいているからです。私の場合は、どちらか一方になりたいわけではないし、心に“境目”があるわけでもありません。だから、自ら説明するときには、「性別はないです」というのが、今、一番しっくりくる伝え方なのです。
中略
いつ頃から「性別」を意識するようになったかというと、始まりと言えるのは、小学校高学年くらい。その頃から、体育の授業のときに、男はこっち、女はこっちで着替えるといったように、男性/女性で区別されるようになりますよね。
それまで、私は仲の良い友だちが女の子ばかりだったので、いつも一緒に行動していたのですが、“男性側”に寄せられることが増え、初めて違和感を覚えるようになりました。でも、自分は生物学的に男の子だから“こっち”なんだというのは“分かっていた”ので、違和感があったものの、苦ではありませんでした。
そのうち、私の見た目や“男の子らしくない”言動に対して、だんだんと周りの人たちから「男らしくしろ」と言われるようになりました。「気持ち悪い」と言われたときに、「えっ、私のどこが?」って思ったんです。自分は“普通に”楽しく生きてきただけなのに。「あ、自分ってそういう存在なんだ。浮いてる存在なんだ」と、心の成長と共に感じるようになりました。そこでハッキリと「性別」を意識せざるを得ませんでした。周りからの言葉によって、「私って変なのかな?」と感じるようになったんです。
そこから、急に周囲の視線が気になるようになった私は、それまで好きだったものを堂々と好きと言えなくなり、長かった髪の毛もバッサリ切りました。世の中が「男の子とはこういうもの」としている姿を演じるようになりましたが、自分を隠して“普通”を偽ることは、苦痛で仕方がなかった。本来は我慢しなくていいことなのに、我慢しなければいけない。
“普通”っていったい何でしょうか? “普通じゃない”ってどういうことでしょうか?
鏡の中の自分を見たり、女の子の友達と離れ、男子グループに溶け込もうとするたび、違和感だけが増幅していきました。その違和感の正体を、自分でもはっきりと説明できなかったのですが、どうやら「性別」に関わることらしい。だから、小学校の図書室で性別に関する本を探して調べたりもしました。
初めて知ることばかりでしたが、自分の感覚にピタリと当てはまる例や、「自分の悩みが全て解決した」と思える本は見つからなかった。どの本も、「LGBTQ」のどれかに当てはめようとしているように感じてしまい、「自分はそうじゃないんだ」「そうなりたいわけじゃないんだ」という気持ちでした。そんなモヤモヤを抱えたまま、中学生になりました。
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