2021年6月18日
https://myjitsu.jp/enta/archives/91734

2年ぶりに開催された世界最大級のゲームイベント『E3 2021』の一環として、『スクウェア・エニックス』が『SQUARE ENIX PRESENTS SUMMER SHOWCASE』という動画をYouTubeの公式チャンネルなどで公開。新作ゲームの情報を発信したのだが、視聴者からは《期待外れだった》との声が数多くあがっている。

今回発表されたタイトルのうち、『BABYLON’S FALL』は「スクエニ」と『プラチナゲームズ』が共同で開発する完全新作。ゲームのコンセプトについて、プロデューサー・江原純一は、「端的に言うと『NieR:Automata』のアクションで、ハック&スラッシュというジャンルを楽しむ」と紹介していた。

その他『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』や『Life is Strange:True Colors』といった、人気シリーズの新作タイトルの情報も。一見すると、国内外のスクエニユーザーを納得させるような発表の内容に思える。

しかし2年ぶりの『E3』でファンが本当に求めていたものは、やはり『FINAL FANTASY VII REMAKE』の続編や、『FINAL FANTASY XVI』といった作品の最新情報。そのためとくに海外のユーザーは大荒れで、《最高のJRPGを作っていた頃のスクウェア・エニックスはなくなってしまった》《絶望的なプレゼンテーションだった》《残念ながら、今回の発表でワクワクするようなことはない》《『FINAL FANTASY VII REMAKE』のパート2はどうなったの?》といった批判の声が相次いでいた。

渾身の『FF』シリーズ新作がイジり倒されてしまう?

2019年は『FF7R』のティファやセフィロスの映像で会場を湧かせるなど、外さないイメージのあったスクエニの『E3』。しかし今回は《スクエニ史上最悪のプレゼンテーション》などと言われてしまうほどの内容で、発表されたタイトルのPVには、漏れなく数多くの低評価が付けられている。『BABYLON’S FALL』に関しては、6月17日時点で好評価1000に対して低評価4800という無情な有り様だ。
また、一応『FF』シリーズの新作となる『STRANGER OF PARADISE FINAL FANTASY ORIGIN』も発表されたものの、こちらはPVの内容が不評。というのも、カオス神殿にいるカオスを倒しにいく物語の都合上、PVの中では「CHAOS」という単語が頻出。その結果キャラクターがやたらと「CHAOS」を連呼するPVになってしまい、海外ユーザーの間ではネットミームになるほどイジられている。

ただ、いまいち海外ウケしない発表の中で、どういう形であれ『FF』最新作が話題を呼んだのはプラスとも言える。製品版のクオリティまでカオスな出来にならなければ、今回落胆したユーザーもきっと手のひらを返してくれるだろう。