女子アナ界随一の人気を誇る加藤綾子が7日、結婚を発表した。「カトパン」の愛称で親しまれ、2016年にフリーに転身した後も引っ張りだこな加藤の結婚相手は、年商2000億円のスーパーの2代目社長。まさに絵に描いたような順風満帆の人生だが、結婚によって失うものもありそうだ。

「結婚のニュースの扱いの大きさを見ると、カトパンの知名度の高さが分かりますが、メインキャスターを務める夕方のニュース番組『Live News イット!』(フジテレビ系)の視聴率は、テレビ東京を除いて同時間帯でビリ。古巣のフジ復帰で注目を集めて2019年にスタートしたものの、ずっと最下位が定位置です。

 フジ関係者は、『ターゲットの“F2層”(女性35〜49才)は掴んでいる』と、強気の姿勢を崩していませんが、セレブとの結婚はマイナスに働くかもしれませんね。夕方のニュースは、激安コロッケやクーラー節約術といった10円単位の話題が多いのに、司会がセレブでは主婦層も白けてしまい、そっぽを向かれる恐れがあるます」(キー局関係者)

出演者にまで庶民生活を強いるのは酷だが、虚しさを感じる視聴者がいても不思議ではない。さらに、まったく別の不穏な理由もある。

「フジテレビは今春、朝の情報番組を刷新し、谷原章介が司会の『めざまし8』がスタートしました。長年続いた小倉智昭の『とくダネ』の後番組です。谷原もカトパンも司会進行スキルには定評がありますが、気になるのは2人が同じ事務所だということ。『めざまし8』は放送時間が2時間、『Live News イット!』は3時間で、しかも月〜金の帯番組ですから、いくらなんでも1つの事務所に仕事が集中しすぎている。『Live News イット!』が遠からず打ち切りになることを見越して、“穴埋め”として谷原を起用したという可能性もある。テレビ業界ではよくある話です」(芸能事務所関係者)

 毎日5時間も同じ事務所の人間が出ずっぱりでは、他の事務所の人間は当然面白くないだろう。そして、さらなる逆風も待ち受けている。

「5月末、フジテレビは社長交代を発表しました。現在の社長の遠藤龍之介氏は、作家・遠藤周作の息子として知られ、鳴り物入りでの社長就任でしたが、わずか2年での退任。コロナ禍で各局とも広告収入が減るなか、特に減り幅が大きかったのがフジで、視聴率も低迷が続いており、その責任を取る形です。

 こうなると新社長は、目に見える形でのテコ入れをしてくるはず。『Live News イット!』はここ最近、少しずつ視聴率が上向いていますが、依然として”ビリ争い“の状況は変わりません。カトパンのギャラは年間1億円以上と言われており、打ち切り最有力候補でしょう」(テレビ業界に詳しいフリー記者)

 たとえ本人が望んでいないとしても、ゆっくりと新婚生活を楽しむ時間が出来てしまうのかもしれない。

2021/06/12 07:00
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