6/12(土) 17:00
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元関東連合幹部が語る「アウトロー系YouTuber」増加の背景 動画が原因で「事件」に発展したケースも〈dot.〉
元関東連合幹部の柴田大輔氏。「工藤明男」の名義でTwitterでも発信している。https://twitter.com/kudouakio (撮影/写真部・松永卓也)
アウトローと呼ばれる経歴を持つ人たちがYouTuberとしてデビューするケースが増えている。暴力団、半グレ、チーマー……その過去はさまざまだが、かつての「不良」たちが顔と名前を表に出して動画に出ている風景は、昔では考えられなかったことだ。今、こうしたアウトロー系YouTuberが次々と現れている理由は何か。世間を騒がせた半グレ組織「関東連合」の元最高幹部であり、IT動向にも詳しい柴田大輔氏にその背景を聞いた。

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――ここ最近、元暴力団や半グレなどいわゆる「アウトロー」だった人たちがYouTubeチャンネルを開設する動きが活発になっています。柴田さんはこの現象をどうみていますか。

 アウトロー系に限らず、YouTubeをやる人の動機は主に3つに集約されると思います。(1)収益(2)承認欲求(3)自己の記録です。この3つのうちどこに比重を置くかは人それぞれですが、多くのアウトロー系YouTuberの目的は「収益」でしょう。つまり、YouTubeは儲かると思っているからやっている。その背景には、元不良としてかつてのように注目されたい、あるいは“言わずにはいられない”などの動機もあるかもしれませんが、やっぱりおカネにならなければ、わざわざ動画配信なんていう面倒なことはやりません。

 なぜかといえば、もともとアウトローとして「表」に出ないことを矜持としてきた人間が、YouTubeで顔や名前をさらして昔のケンカ自慢をしたり、武勇伝を語ったりしても、普通はデメリットしかないからです。今やっている仕事に悪影響が出るかもしれないし、家庭があれば妻子が白い目で見られるかもしれない。そういうデメリットがあっても続々と参入してくるほど、いまアウトローは“メシが食えない”のです。

 実際にチャンネルを始めたアウトローの中には、昼は肉体労働をしている人間もいます。でも、不良時代にはそこそこ名前が通っていた連中からすれば、過去の名声と現在の収入が釣り合っていないと感じてしまう。そんなとき、いま流行のYouTubeをやって儲けている奴がいると聞けば、「じゃあ俺も一花咲かせてやる」と思うんでしょう。

――現状では、元暴力団員で海外の刑務所に服役経験があるホーミーKEI氏の「KEI family」(チャンネル登録者数=24万8000人)、関東連合とも関わりがあり作家活動もしている瓜田純士氏の「瓜田夫婦」(18万3000人)、元暴力団組長だった油山真也氏の「ゆやまチャンネル」(12万人)などはチャンネル登録者数が10万人を超えています(6月8日時点)。その他、タイマン無敗という伝説を持つ久保広海氏の「タイソンチャンネル」、11回の逮捕歴があるダルビッシュ翔氏の「ワルビッシュTV」、宇田川警備隊というチームの総長だった小山恵吾氏の「KEIGO COYAMA」などもどんどん伸びて4万〜5万人近い登録者数がいます。今年4月からは、有名地下格闘技にも出場した元KGB(チーム名)幹部の内藤裕氏や、中国残留孤児の2世を中心とした半グレ組織「怒羅権」の創設者である佐々木秀夫氏なども参戦して、群雄割拠という状況です。すでにYouTubeだけで生計が立てられるくらいの収益がある人もいそうです。

全文はソース元で
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https://news.yahoo.co.jp/articles/588e779dd30f6be824c237ab9e35e1e2bd563713
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