ブラジル代表の選手たちが、コパ・アメリカ開催に対して共同の声明を発表した。

ブラジル代表は現地時間8日、カタール・ワールドカップ(W杯)南米予選でパラグアイ代表と対戦。0-2で勝利を収めていた。

南米予選開幕6連勝を収めたブラジルだったが、試合後に代表選手たちがそれぞれのSNSを通じて共同の声明を発表。
これは、コパ・アメリカがブラジルで開催されることについての声明だった。

コパ・アメリカは、2020年に開催予定だったが新型コロナウイルス(COVID-19)の感染拡大を受けて1年間延期。
今年にアルゼンチンとコロンビアでの共催の予定だったが、いまだに終息に向かわないことから開催を拒否。そこで、ブラジルが開催地に名乗り出て、開催が決定していた。

これはブラジルサッカー連盟(CBF)とブラジル政府の許可によって実現したが、累計の死者数が約47万人で第3波が懸念される国内において無観客開催と言えども、多くの反対の声が挙がっている状況。さらに、ブラジル代表選手たちはボイコットを考えていると報道されていた。

今回の声明では、コパ・アメリカが開催されることへの反対を改めて意思表示。しかし、ボイコットすることやブラジル代表に背くことはないとした。

「ブラジル人が生まれれば、ファンが生まれるということだ。そして、2億人以上のファンのため、僕たちはこの手紙を書き、コパ・アメリカに関しての意見を公とする」

「僕たちはまとまってグループでありながら、異なる考えを持っている。人道的、職業的など様々な理由から、南米サッカー連盟によるコパ・アメリカの行動には、後にチリで、あるいはブラジルで開催されたとしても、僕たちは不満を感じている」

「最近の全ての事実から、実現に向けたプロセスは不十分であると考えられる」

「強調しておきたいことは、この議論を政治的なものにしたいとは決して思っていないということだ。僕たちは自分たちの立場の重要性を認識しており、メディアで報道されていることやソーシャルネットワークで伝えられることに従う。僕たちはまた、僕たちの名前を使ったフェイクニュースが事実ところなる形で出回ることを防ぐためにも、立場を明らかにした」

「最後に、僕たちは労働者であり、プロのサッカー選手であることを忘れてはいけない。歴史的な5度の世界王者である黄色と緑のユニフォームを着て果たすべき使命がある。僕たちはコパ・アメリカの開催には反対だが、ブラジル代表チームに対しては決してノーとは言わない」

https://news.yahoo.co.jp/articles/bd37228d1eec02b4aae171079340851f352e6168
引用元:超WORLDサッカー!