日本オリンピック委員会(JOC)の山下泰裕会長が28日、常務理事会後に取材に応じた。
国際オリンピック委員会(IOC)のバッハ会長がコロナ禍で東京五輪開催を実現するために発した「我々は犠牲を払わなければならない」という言葉が物議を醸したことについて「(バッハ会長の言葉を)ずっと聞いていれば、日本国民に向けたものではない。犠牲という言葉が切り取られた」と話した。

 昨年11月に直接会った際にはバッハ会長から「日本国民に迷惑掛けずに開催しないといけない」という言葉をもらったという。日本国内で中止論が高まっている現状を憂いながら「何で日本人向けに取られるのか。日本人として残念」と語った。

 6月1日から本格的に日本選手団のワクチン接種が始まることについては「世界の7・5割、8割がワクチンを打って来るのに、ホスト国が打てていないことに不安があった」とし「希望する選手が接種できるのは良かった」と話した。

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引用元:スポニチ