「明治安田生命J1、徳島0−0名古屋」(22日、ポカリスエットスタジアム)

 J1名古屋が徳島を相手に0−0で引き分け。試合後、マッシモ・フィッカデンティ監督(53)は「グラウンドがサッカーができるような状況ではなかった」と語気を強めた。

 水にぬれて滑るピッチがどうしても気になった。オンライン会見に登場すると、試合内容を問う記者の質問に短く答えた後、「きょうどういうプレーをしたかを話す前に、きょうどんなグラウンドでプレーしたか、皆さんにも分ってもらえると思う。『あの状況では何もできないですよね』という言葉が欲しかった」と一息に語り、さらに今後中3日で連戦が続くことにも言及。「こんなひどい状況のグラウンドでプレーをさせられた選手たちの健康面を考えると、どんなサッカーができたか、できなかったかを話している場合ではないと思う」と、まくし立てた。

 試合前の時点で、2位から首位・川崎を勝ち点差10で追いかけ、下位チームには星を落とせない状況の中、痛すぎるスコアレスドロー。指揮官は興奮気味のまま会見場を後にした。

 選手もピッチは滑りやすさは感じていたというが、MF稲垣祥(29)は「滑りやすさは感じながらやっていたが、それは相手も平等。どんなピッチでも対応していかないといけない」と冷静に振り返る。勝ち点1にとどまったことを受け止め、次戦26日のホーム仙台戦へ気持ちを切り替えていた。

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