コロナ禍や働き方改革で仕事時間が減少するなか、1日に少しでもテレビを見る人の割合が80%を切ったことが20日、NHK放送文化研究所が昨年に実施した「国民生活時間調査」で分かった。昭和35年から5年ごとに行っている同調査で8割を下回るのは初めて。

 調査によると、仕事を持つ男女の仕事時間の平均は男性7時間52分(平成27年調査8時間27分)、女性5時間42分(同6時間13分)と前回より減少し、男性で初めて8時間を下回った。また、未就学の子供がいる30〜40代の女性が平日に子供の世話にかける時間は前回の5時間45分から7時間11分と大幅に増えた。

 在宅率が増えながら、平日の1日に少しでもテレビを見る人の割合は前回の85%から79%に減少。60代以上はほぼ変わらないが、16〜19歳では71%から47%に激減し、20代でも約半数しか視聴していなかった。担当者は「テレビを毎日見る習慣がなくなっているのではないか」と分析。一方、1日にインターネットを利用する人の割合は全体で45%、16〜19歳では80%だった。

 今回の調査は昨年10月に行われ、全国の10歳以上の男女4247人から回答を得た。

https://www.sankei.com/entertainments/news/210520/ent2105200012-n1.html