東地区全体9位で地元ワシントンDCでの最終戦(16日)に臨んだウィザーズは、115―110(前半52―56)で同率だった8位ホーネッツに競り勝って34勝38敗。開幕5連敗と序盤でつまずき、新型コロナウイルス感染拡大の影響で6試合が延期になるという波乱のシーズンの中で、前日に10位から9位、そして最終日に9位から8位に順位を上げて「プレー・イン・トーナメント」に回ることになった。

 9位と10位はプレーオフ進出に「2勝」が必要だが、8位になったことで7位のセルティクスに勝てば“一発勝ち抜け”で第7シードとなることが可能。この日は11点差を追う形(79―90)で第4Qに突入したが、このクオーターを36―20で制して見事な逆転勝ちを飾った。

 最大16点差をひっくり返しての貴重な白星。第4Qはリードする側が9回(同点1回)も替わるシーソーゲームだったが、定員の26%となる5333人のファンが詰めかけた本拠地「キャピタル・ワン・アリーナ」で、ウィザーズが最後の最後でホーム・アドバンテージを生かした。

 今季57試合目となった八村塁(23)は34分出場。フィールドゴール(FG)を12本中7本成功させて16得点と6リバウンドをマーク。96―97で迎えた第4Q4分すぎにこの日2本目の3点シュートを決めてチームに勢いをもたらした。

 ウィザーズでは太腿を痛めていたブラドリー・ビール(27)が4試合ぶりに復帰し、試合開始から6本連続でシュートを外したものの第4Qの13得点を含む25得点を稼いで勝利に貢献。ラッセル・ウエストブルック(32)は23得点、15リバウンド、10アシストで今季38回目、通算183回目のトリプルダブルを達成し、2季ぶり3回目のアシスト王(11・7)もほぼ決まった。

 なおウィザーズは今季セルティクスに対しては1勝2敗(●107―116→〇104―91→●110―111)。ただしセルティクスでは今季24・7得点を挙げて球宴にも選出されたジェイレン・ブラウン(24)が手首の故障で今季の出場は絶望となっている。

 ホーネッツは5連敗で33勝39敗。ペイサーズがこの日125―113(前半68―55)でラプターズに勝ってウィザーズ同様に34勝38敗としたために、前日の8位から10位に順位を下げて全日程を終了した。

 ペイサーズに敗れたラプターズは7連敗を喫し、27勝45敗で今季の全日程を終了。故障者続出で出場したのはわずか6選手のみだった。足首を痛めている渡辺雄太(26)も欠場。新天地で迎えたNBA3季目は結局50試合の出場で4・4得点、3・2リバウンドという成績で、シュートの成功率はFGが43・9%、3点シュートが40・0%、フリースローは82・8%だった。


 <東地区プレー・イン・トーナメント日程>
 ▼18日
(7)セルティクス―(8)ウィザーズ=勝者は第7シード
(9)ペイサーズ―(10)ホーネッツ
 ▼20日
 セルティクス―ウィザーズの敗者対ペイサーズ対ホーネッツの勝者=勝った方が第8シード
 *日付は現地時間

2021年05月17日 05:03バスケット
https://www.sponichi.co.jp/sports/news/2021/05/17/kiji/20210517s00011061201000c.html
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BOX SCORE
https://www.espn.com/nba/boxscore/_/gameId/401307894

Highlights: Wizards vs. Hornets - 5/16/21
https://youtu.be/YZ7TT0FjlNo

Highlights: Rui Hachimura scores 16 vs. Hornets - 5/16/21
https://youtu.be/KFGi38hx17U