5/7(金) 9:44
スポーツ報知

玉川徹氏、IOCの五輪選手団へワクチン提供方針に「オリンピック関係の人たちに五輪をやるために接種を優先することを是か非かだけの話」
IOCバッハ会長(ロイター)
 7日放送のテレビ朝日系「羽鳥慎一モーニングショー」(月〜金曜・午前8時)で、IOCが6日、東京五輪・パラリンピックに参加する各国・地域の選手団に向け、米製薬大手ファイザー製の新型コロナウイルスワクチンを提供すると発表したことを報じた。

 丸川珠代五輪相によると、5月末にも供給を始め、7月23日の五輪開幕までに2回の接種を目指す計画。日本選手団へは「選手が1000人程度、監督、コーチが1500人程度」と明らかにした。

 IOCはワクチンは参加選手に接種を推奨するが、義務化はしていない。4月中旬に菅義偉首相が訪米した際、ファイザー社のブーラ最高経営責任者(CEO)との電話会談で協力を申し出たことを受け、日本政府とIOCの協議を経て実現に至ったという。IOCのバッハ会長は「安心安全な大会実現と開催国への連帯を示す新たな方策だ」とアピールした。

 JOCの山下泰裕会長は「参加者とホスト国の日本の安心安全を確保するための取り組みだと聞いている。ありがたい話」と歓迎しつつ、「(高齢者ら)優先接種対象者、医療従事者の活動に影響を生じさせないことが前提」と繰り返した。

 国内ではワクチン供給の遅れが問題になっているが、丸川五輪相は「私たち政府がファイザーと契約している枠とは全く違う、別の物」と「別枠」を強調。「政府として協力できることはしていきたい」と述べた。

 コメンテーターで同局の玉川徹氏は、IOCの方針に「オリンピック関係の人たちに五輪をやるために接種を優先することを是とするか非とするかだけの話だと思うんです」と指摘した。

 その上で「国民みんながオリンピックやるっていうことでオリンピック選手、関係者に先に接種してもらうのはいいんだ、と言うんであれば何の問題もないと思います」とし「しかし今、オリンピックに関して負の感情がどんどん高まっているところですよね。そういうふうな中で接種される方々も自分たちが優先して打つことに対して、どういう風に思われるだろうなというのもあります」とコメントした。

 さらに「たぶん、これ打つところメディアも取材するでしょう、当然ながら。そういうふうな映像が流れるときにインタビューもするでしょう。優先して接種されたこといかがですか?みたいなことを聞きますよね。秘密にするっていう話でもないんで。そういうのがどんな影響を与えるんだろうなって僕は思います」と指摘していた。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/43754039b5b7e773700e992c6b9b4a5b263ce191