2021年4月22日 12時00分
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 アウシュヴィッツ強制収容所を脱走した二人の若者のレポートが、12万人のユダヤ人の命を救った実話に基づく映画『アウシュヴィッツ・レポート』が、7月30日より公開されることが決定した。

 1944年4月、アウシュヴィッツ=ビルケナウ収容所。遺体の記録係をしているスロバキア人のアルフレートとヴァルターは、日々多くの人々が殺される過酷な収容所の実態を外部に伝えるため脱走を実行。同じ収容棟の囚人らが何日も寒空の下に立たされ執拗な尋問に耐える中、仲間の想いを背負った二人は、なんとか収容所の外に脱走し、山林を国境に向けて歩き続けた。奇跡的に救出された二人は、赤十字職員にアウシュヴィッツの信じられない実態を告白し、レポートにまとめる。

 二人の若きスロバキア系ユダヤ人のレポートにまつわる本作のメガホンをとったのは、スロバキア人のペテル・ベブヤク。脱走する二人のスロバキア人に、『オフィーリア 奪われた王国』(2018・劇場未公開)のノエル・ツツォル、新人のペテル・オンドレイチカ。二人を救済する赤十字職員を『ハムナプトラ』シリーズのジョン・ハナーが好演している。(編集部・石井百合子)

映画『アウシュヴィッツ・レポート』は7月30日より新宿武蔵野館ほか全国順次公開