欧州で計画されている新たなサッカーリーグ「スーパーリーグ」創設に向け、米JPモルガン・チェースは総額40億ユーロ(約5200億円)の資金を提供する。
この新リーグ創設を巡っては、既にサッカーファンや各国の国内リーグ、政治家などから強い批判の声が上がっている。

事情に詳しい関係者によれば、JPモルガンはスーパーリーグ創設を後押しするため、当初段階で35億ユーロの投資を保証することに合意。
追加投資や費用を合わせると、合計額は40億ユーロに上るという。
この投資は現在のところJPモルガンの資金で賄われるが、
将来的に投資家の参加を募る可能性もある。この関係者は、協議がまだ公になっていないとして匿名を条件に語った。

またスーパーリーグに参加するサッカークラブは、一定の年数は同リーグにとどまることを約束する拘束力のある契約に調印したと、この件について知る複数の関係者が明らかにした。
JPモルガンを投資に動かした大きな理由は、この拘束力ある契約だったという。投資は金利2ー3%で期間は23年間に設定されたと、関係者の1人は述べた。

JPモルガンの広報担当はコメントを控えた。欧州スーパーリーグ側からもコメントは得られていない。

https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2021-04-19/QRT9GFT1UM1601