NHK04月19日 07時01分
https://www3.nhk.or.jp/sapporo-news/20210419/7000033080.html

戦前に創部した北海道大学サッカー部の70年以上の活動を記録した「部報」と呼ばれる冊子66冊が見つかり、大学に寄贈されました。大学は戦前や戦後を生きた学生の課外活動をうかがえる貴重な資料として公開することにしています。

北海道大学の文書館に寄贈されたのは大正12年に創部した体育会サッカー部の年度ごとの活動を記録した「部報」と呼ばれる冊子66冊です。

これまで、その年に所属していた部員が各自で所有していましたが、OB会が呼びかけたところ、これまでに発行された66冊の冊子、すべてがそろったということです。

創刊号は昭和7年のもので、いまはオフィス街になっている大通西11丁目で練習していたことや、中国からの留学生たちと練習試合をしていて、交流があったことがわかります。

太平洋戦争が始まった昭和16年以降は発行が途絶え、再開したのは、終戦から7年の昭和27年で、活動に10年の空白があったこともうかがえます。

どうすれば部員のやる気を高めることができるのか、昭和7年当時の主将が悩んでいる様子も記録されていて、文書館では戦前や戦後を生きた学生の課外活動をうかがえる貴重な資料として公開することにしています。

サッカー部OB会の岸豊会長は「多くの人にみてもらいたい」と話していて、東京・文京区の日本サッカーミュージアムにも寄贈したいとしています。