工藤静香、中島みゆきに心臓バクバク「ラスト・ツアーって…どういう意味なの」
4/4(日) 9:10 読売新聞オンライン
https://news.yahoo.co.jp/articles/5b40e89e806f307101ca6f9f745f8110cc1153e2
「雪・月・花」の提供を受けた時は、歌いこなすのに苦労した。「油断すると置いていかれ、夢中で歌うと息継ぎを忘れる。神経を張っていないとちゃんと伝えられない曲です」=宮崎真撮影
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 工藤静香が、中島みゆきの楽曲をカバーしたアルバム「青い炎」(ポニーキャニオン)を出した。工藤にとって中島は、「本当に、単純明快に、好き」という存在。一つ一つ丁寧に歌い上げ、曲の魅力を詰め込んだ1枚を完成させた。(池内亜希)

 これまでも中島からは数々の楽曲提供を受けてきた。2008年には、中島作品のカバーアルバムの第1弾を発表しており、第2弾を出すタイミングを3年ほど前から考えていた。「今だ」と思ったのは、中島が昨年、「ラスト・ツアー」と銘打ったライブツアー(コロナ禍で途中で中止)に臨むと知って。各地を巡るツアーはラストとし、コンサートは引き続き行う予定ということだったが、その時は、驚いた。

 「え、『ラスト』ってどういう意味なんだろうって。私が言うことじゃないかもしれないけど、こんなに素晴らしい宝物(曲)がある、最後なんて言わないでください、というメッセージを伝えたくて」と話す。

 一緒に仕事をする前から、ずっと、中島の歌を聴いてきた。何度顔を合わせても心臓が「バクバク」とした感覚になる「憧れ」の存在。今作に収録した「ヘッドライト・テールライト」には「語り継ぐ人もなく 吹きすさぶ風の中へ 紛れ散らばる星の名は 忘れられても」という一節があるが、工藤にとっての中島は、「語り継がれる人」であり、「散らばらず、ずっとそこに残っている星」だ。

 今回、アレンジを考える際に意識したのは、聴く人が自身の世界に没入できるようにすること。冒頭の切ないチェロに引き込まれる「世情」を1曲目に選んだのも、それが理由だ。「歌うような、チェロの演奏を聴いて、私自身も、自分の世界にスッと入っていけた」。「糸」では、美しく重なるフルートとオーボエの音色が、温かく優しく聴く者を包む。「両者の演奏が、『縦の糸』と『横の糸』という歌詞とつながっているように感じ、歌いやすかった」とも。

 一曲一曲に宿る「言霊」と向き合いながらのレコーディング。例えば、「アザミ嬢のララバイ」では、まっすぐな歌声で「春は菜の花 秋には桔梗(ききょう)」というフレーズの力強さを際立たせた。「すてきな歌詞をどう歌おうかと思い描きながら取り組むことができて、幸せでいっぱいでした」

 10代の頃から、歌と真剣に向き合い、自身の声や歌い方の変化を感じてきた。出産を経験した時には、声が低くなったと、一瞬、戸惑いに似た感情も覚えた。だが、「変化は進化かもしれない。変わることを恐れず、やっていこう」と突き進んできたことを明かす。


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