21年のシーズンは、屈辱の2軍スタートとなった。

15年のドラフト1位で、翌年には新人王を獲得した阪神の高山俊(27)だ。明治大出身の高山は六大学野球最多の通算131安打を記録し、阪神に入団。1年目からレギュラーに定着すると、ルーキーながら打率.275、8本塁打、65打点の結果を残した。ところが……。

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「翌年から成績が下降します。昨年の出場はプロ入り最少の42試合にとどまり、打率は.152、本塁打はゼロ。特にケガをしているワケではなく、本人も相当悩んでいる様子でした」(球団関係者)

今季は、高山も期するものがあったのだろう。キャンプでは奮起。実戦11試合で打率.429と打ちまくり、キャンプMVPに選ばれたのだ。このまま復調するかと思いきや、好調は長続きしない。オープン戦では打率.118と再び低迷し、開幕2軍スタートとなった。なぜ高山は、伸び悩んでいるのだろうか。

「入団当時の監督だった金本知憲さんに、厳しく指導されたんです。ドラフト1位選手への愛情の裏返しだと思いますが、かなりキツいやり方で教えたといわれています。高山は金本さんの指示を強く意識し、常にベンチを見ながらプレーするようになったとか。

高山のマジメな性格も、プロ入りしてマイナスに働きました。阪神はOBの発言力が強い球団です。キャンプ地や試合前の球場に、たくさんのOBが来てさまざまなアドバイスをします。高山は、彼らの意見をすべて真摯に聞いていた。そのうち自分のスタイルを見失い、調子を崩しがちになったようです」(スポーツ紙記者)

◆怪物ルーキーのプレッシャー

今季の超大物ルーキーの存在も、プレッシャーになっているという。

「オープン戦で打率.361、6本塁打と打ち待った佐藤輝明(近畿大)ですよ。シーズンに入っても新人らしからぬ風格で、存在感を示しています。同じドラフト1位入団の高山としては、自分の苦しい現状と比べ忸怩たる思いがあるのでしょう。佐藤とは対象的に、オープン戦では焦りを感じている印象を受けました」(同前)

今季6年目を迎えた高山。このまま復調しなければ、放出される可能性もゼロではない。

「矢野耀大監督の任期最終年で、フロントは今季こそ優勝を期待していますからね。ドラフト1位選手といえども、チームが低迷すれば大胆な入れ替えの対象になるかもしれません。環境を変えるのは、不振にあえぐ高山にとっても良いことでしょう。

移籍後に活躍されては阪神にとって脅威になるので、同じセ・リーグのチームとのトレードはないと思います。考えられるのはパ・リーグ。大先輩の鳥谷敬が現役を続け、過去には今岡誠を受け入れたロッテが最有力候補ではないでしょうか」(同前)

打撃センスや守備能力には定評がある。年齢も27とまだ若い。トレードも含めキッカケさえあれば、高山は再びルーキーイヤーの輝きを取り戻せるはずだ。

https://news.yahoo.co.jp/articles/b1076b79a0c18022483531cd02257d676df9be81
4/7(水) 9:32配信

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