2021年4月1日 18時00分
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 第2次大戦後、実は生き延びていたヒトラーと東條英機がガーナで現地の人々を制圧し、世界征服のための最強武闘会を開催する……という突拍子がなさすぎるストーリーで、一部で話題沸騰となっていた映画『アフリカン・カンフー・ナチス』のまさかの劇場公開が決まった。6月12日からシアター・イメージフォーラム他にて上映される。

 物語は、ヒトラーと東條英機が空手と魔術的パワーを持つ日独同盟旗「血塗れの党旗」を用いながらガーナの人々を新たな人種「ガーナ・アーリア人」へと洗脳し、世界を侵略するための拠点を築いていくところからスタート。ヒトラー達に地元のカンフー道場を潰され、愛する恋人まで奪われてしまった心優しき青年アデーが、復讐を誓い、過酷な修行に身を投じていくさまが描かれる。

 日本在住のドイツ人監督セバスチャン・スタインは、あふれる情熱と謎すぎるアイデアだけを手にアフリカへ乗り込み、“ガーナのジョージ・ルーカス”の異名をとる監督ニンジャマンとタッグを組んで撮影を敢行。監督のスタイン自ら残虐非道なヒトラーを演じ、彼の友人であり普段は相模原で便利屋を営む一般人・秋元義人がガーナまで渡ってカラテの達人・東條英機を熱演した。主人公アデーを演じるクワク・アドゥらガーナ人キャストの卓越した身体能力が生み出すド迫力のカンフーアクションは、意外にも本格派だ。

 昨年、日本で行われたプレミア上映会は超満員の大盛況で、同年末から課金制で限定配信された Amazon Prime Video でも5点満点のユーザーレビューで4.3点をたたき出し、「大爆笑!」「歴史に残るB級」「やりたいことを全力でやった映画」と高評価を得ていた。日増しに強まるファンからのリクエストに応える形で、劇場公開が決定したという。(編集部・市川遥)