3/21(日) 8:00
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キートン山田『ちびまる子ちゃん』ナレーション31年で卒業 さくらももこさんへの感謝と後任に助言「その人の世界で良い」
『ちびまる子ちゃん』ナレーションを卒業するキートン山田(C)フジテレビ
 声優業から引退することを発表しているキートン山田(75)が、1990年の放送開始当初からナレーションを担当していたフジテレビ系のアニメ『ちびまる子ちゃん』(毎週日曜 後6:00)を、28日の放送をもって卒業することが決定した。

 キートンが最後の出演回となるのは「ある春の一日」の巻。ある春の日。夜桜会のことを聞いたまる子。翌日、さくら家も夜桜会に行くことになったのだが、朝から次々に不運が起こる。まる子と家族をとりまくいつも通りのにぎやかでほのぼのとした内容の話で、最後には、これまで31年もの長きにわたって『ちびまる子ちゃん』のナレーションを担当したキートンを送り出す、ちょっとしたサプライズも準備している。キートンの小気味良いツッコミと、まる子たちみんなを見守る温かいナレーションを聞くことができる最後の新作エピソードとなる。

 番組スタッフ一同として、キートンへ「31年間、1445回もの間、おかしみがあり温かみのあるお声で、いつもまる子たちを、そして番組を支えてくださり本当にありがとうございました! キートンさんには感謝しかありません。本当にお疲れ様でした! ご卒業されるこの“ある春の一日”をキートンさんにささげます。いつも応援してくださる視聴者のみなさま、この特別な30分をどうぞ最後の最後までお見逃しなく!」と思いを伝えている。

 収録を終えたキートンが、31年にわたって続けてきた『ちびまる子ちゃん』ナレーション、後任へのエールを送った。

――今回のお話は、いつものナレーションとはちょっと違った登場でした。工夫したことは?
もともとナレーションよりせりふが好きなんですが、ナレーション以外のせりふだったので、たった2言でしたが、難しかったです。でもナレーションでは出せない感情が出せて、役者に戻ったようでうれしかったです。

――31年という長い期間、演じてこられましたが、一番の思い出といえば?
さくらももこさんが亡くなったことだね。実はさくらさんが亡くなった時には、ぼくは心の中で“75歳になったら『ちびまる子ちゃん』を卒業させてもらう”って決めていたんですが、まださくらさんに言える段階ではなくて。できればきょう、この時にさくらさんに言いたかったな。それが一番残念なことかな。実はさくらさんのお別れ会で、さくらさんの生い立ちをナレーションで語ったんです。TARAKOさんと2人で。でも感謝するにはすでに遅く、一言ありがとうと言いたかった。

――ナレーション以外で演じてみたかったちびまる子ちゃんのキャラクターは?
ほとんど小学生の役だから、ないですが、変なおじさんとかやりたいよね、そういうの好きだから。ナレーションって声とか抑揚とか幅が狭くて、自分の間を作りづらい。尺にぴたっと入れなければいけないし、自分を捨てないとできないし“思い”とかを入れづらいので苦手意識がずっとありました。だから、なんとかしようという思いで満足できなかったことが長く続けられた秘けつかな。

全文はソース元で
https://amd-pctr.c.yimg.jp/r/iwiz-amd/20210321-00000320-oric-000-1-view.jpg
https://news.yahoo.co.jp/articles/f68857bfc00777c98ce5c1a19238b1af793619ea