10日にバルセロナ戦を控えるパリ・サンジェルマン(PSG)だが、その重要な一戦を控える中、ウルトラスによる愚行で水を差される結果となった。

PSGは10日、チャンピオンズリーグ(CL)ラウンド16・2ndレグでバルセロナと対戦。敵地での初戦を4-1で先勝しているPSGにとっては余裕を持って臨める一戦と言えるが、過去に初戦の4-0から、第2戦を1-6で落とす“カンプ・ノウの悲劇”を経験したこともあり、最大限の警戒をもってホームでの大一番に臨む構えだ。

しかし、この一戦を前に本拠地パルク・デ・プランスに集まったウルトラスは、許されざる愚行を働き、逆にチームの士気を大きく低下させた。

フランス『レキップ』などが伝えるところによれば、7日にスタジアム前に集まった一部サポーターは、大量の発煙筒を炊きながら「パリは光の街、我々の色を輝かせよう」、「ヨーロッパはひざまずき、パリがすべての前で立つ」など、チームを鼓舞するバナーを掲げた。

だが、問題視されたのが、「Shakira à la jonquera(シャキーラはラ・ジョンケラにいる)」という、元スペイン代表DFジェラール・ピケのパートナーであり、世界的な歌手であるシャキーラへの侮辱的なバナーだった。

ここに書かれているラ・ジョンケラは、スペインとフランスの国境にある売春で有名な地区のことで、ウルトラスはシャキーラが売春婦であるとの侮辱的な主張を掲げた。

ウルトラスにとってはこの侮辱的なバナーでピケを挑発する意図があったと思われるが、このバナーは結果的にバルセロナファン、シャキーラファンだけでなく、世界中のフットボールファンや女性の怒りを買うことに。

とりわけ、女性に対する悪質な性差別としてつるし上げに遭い、SNS上では「#RespectShakira」のハッシュタグと共に大規模な抗議活動が行われることになった。

今回の2ndレグではケガの影響でパートナーのピケは招集メンバー外となったが、クラブ重鎮の愛するパートナーを侮辱されたことで、怒りという新たなモチベーションを手にしたバルセロナは、“パルク・デ・プランスの奇跡”という、2度目のレモンターダ達成に向けてより意気込んで臨むはずだ。

また、今回の愚行によって中立的なフットボールファンでもバルセロナを後押しする声が強まっている。


https://news.yahoo.co.jp/articles/c9bf1be4210046dcd8ca363ef16d9e56088616c4
3/10(水) 0:25配信



https://www.youtube.com/watch?v=DUT5rEU6pqM
Shakira - Hips Don't Lie ft. Wyclef Jean

http://www.soccerdigestweb.com/files/topics/30040_ext_04_0_L.jpg
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