0001砂漠のマスカレード ★
2021/03/09(火) 05:15:00.25ID:CAP_USER9■実戦14試合の打率・346
これから数えきれないほど、この地を舞台に主役を張る。巨大なスタンドと虎党に向かって、いよいよファーストスイングだ。本拠地初戦に臨む佐藤輝は、ここが特別な場所と心得ているからこそ、平常心を強調した。
「いい意味で、特に甲子園だからといって力むことなく。いつも通りプレーしたいと思います」
沖縄から熱気をともない北上した“テル前線”が、ついに甲子園に到達する。宜野座の空には驚がくのスコアボード越えアーチを架けた。5日からのソフトバンクとのオープン戦3連戦(ペイペイドーム)では、初戦でいきなりの逆方向への一発。見る者すべてのド肝を抜き、7日には3打数無安打と封じられながらも、12球粘って食らいついて日米通算143勝左腕の和田をうならせた。
並外れた飛距離だけでなく、対応力にも光るモノがあることを証明し続けている。ここまでの実戦全14試合で残してきた数字は打率・346(52打数18安打)、3本塁打、10打点。「期待のルーキー」なんて枠には到底収まらないスケールの大きさを、いよいよ本拠地の虎党に見せつける。
■矢野監督「俺らも楽しみ」
矢野監督も、この日を心待ちにしていた。「キャンプでは、佐藤輝も含めてなかなか見てもらうということができなかったので。それぞれのプレー、またタイガース全体としてね、楽しみにしていてくれていると思うので。俺らも楽しみ」と興奮を隠せない。
将は佐藤輝の外野守備に「メド」が立っていることもすでに明言してきた。だが、浜風や外野フェンスの形状など甲子園には特殊な点もある。そこへの適応をこのオープン戦で進められれば、もうすべてが佐藤輝の味方だ。指揮官は「本拠地でやるわけだから。グラウンドのこととかまた違う部分もね、しっかり経験してやっていってくれたらいいかなと思っている」と願う。
特別な場所で、初めて地元ファンに見つめられる。それでもいつも通りの意識かと問われると、大物ルーキーは「そうですね、はい」と力強く返した。ドッシリと黒土を踏みしめ、旋風を巻き起こす。(長友孝輔)
3/9(火) 5:00
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