https://news.yahoo.co.jp/articles/a8e0ed3530f9c1df8841a2453720ae4a46f3aba2?page=2


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警察の結論

 近所の住人の911コールでパトカーや消防車が駆けつけ、救出されたウッズは、「ハーバー・UCLA・メディカル・センター」へ救急搬送されて緊急手術を受けた。その後、継続的なケアを受けるため、「シダーズ・サイナイ・メディカル・センター」へ転院。「タイガーは元気にしている」という一報に、世界中のファンが、とにもかくにも胸を撫で下ろした。

 それから数日後、事故現場で救助に当たった保安官や調査官らが「ウッズは事故を記憶していない」と明かしたことが、一部の欧米メディアから報じられた。

 さらに数日後、今度は現場を検証した事故調査のエキスパートらが「ブレーキを踏んだ形跡がないのは、ウッズが発作などの病的症状を発症して意識がなかったか、あるいは居眠りしていたかのどちらかだったことを示している」と語った。

 また別の調査官は「制限速度が45マイル(約72キロ)の道路で60〜65マイルのスピードで走って止まっている物体に衝突したら、死亡する確率はきわめて高い」ことから推測すると、ウッズの事故は「スピードはさほど問題ではなかったはずだ。ブレーキ痕がなく、車体の向きも変えていないことからすると、何らかの理由で前方を認識しないまま、カーブをまっすぐ突っ切った」と指摘した。

 一般的に前方不注意の原因には「スマホを見ていた」「電話で会話していて気を取られていた」等々いろいろあるそうだが、仮にウッズが何らかの原因で前方不注意の状態になっていたのだとしても、その原因は今のところは、わかっていない。

 さらなる「謎」は、薬物やアルコールの影響を調べるための尿検査は行われ、「影響なし」と結論されたものの、病的症状を起こしていたかどうか等々を調べるための血液検査は行われていないと言われている点だ。

 救急搬送された病院で手術前に採血された血液が保管されているそうで、「その血液を調べないのか?」と米メディアは詰め寄ったが、警察側はそれを行わず、車に搭載されていた「ブラックボックス」に相当するコンピューターの詳細分析も行わないうちに、早々に「単純事故」と結論づけようとしている。

 それは、果たして、なぜなのか。それも「謎だ」と米メディアは報じている。

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