男子テニス世界ランク1位のノバク・ジョコビッチの父親、スルジャン・ジョコビッチ氏が、自身の息子に批判的な母国セルビアのメディアを非難した。

 海外テニスメディア『UBITENNS』によると、スルジャン氏はセルビアの日刊紙『Kurir.rs』によるインタビューの中で、長きに渡りセルビアメディアがジョコビッチに対して十分な敬意を払ってこなかったと怒りをぶちまけているようだ。

「この苦悩は10年間続いているが、(最近の批判的報道で)彼らはそれをさらに1年延長しようとしている」というスルジャン氏。続けて、「いい加減に降参して、ノバクが世界最高なのだと認めればいい。ノバクは他の誰とも比較にならない選手だ」と、母国メディアに報道姿勢を改めるように求めた。
 
 また、スルジャン氏によればジョコビッチへの批判的なニュースの多くは、英国のジャーナリストからもたらされるものだという。

「なぜ英国のジャーナリストが報じる“醜いニュース”を、セルビアで発信するのか……。セルビアのジャーナリストの皆さん、今後いつノバクのような“奇跡”が再来するのか考えてみてほしい。なぜ彼の素晴らしい性格や行ないを称賛しないのか、あなたたちジャーナリストは自問する必要がある」

 そう息巻くスルジャン氏は、さらに通算11タイトルを獲得した中国のファンからの支持を挙げ、「世界中の普通の人々」はジョコビッチを「神」と称して愛しているのだと主張している。

 先日の全豪オープンでグランドスラム通算18勝目を獲得したジョコビッチ。史上最高の選手として称賛される、ロジャー・フェデラーとラファエル・ナダルの2人が保持する最多20勝まであと2つと迫った。さらに来週更新のランキングでは、フェデラーの世界1位在位記録310週を追い抜き、単独トップに躍り出ることも決まっている。

https://news.yahoo.co.jp/articles/72cccfa4380459fb3fe94ef6ae7909d6d8474c53
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