◆プロボクシングWBA&WBC世界スーパーミドル級(76・2キロ以下)タイトルマッチ 〇王者サウル・アルバレス (3回終了TKO) 挑戦者アヴニ・イルディリム●(2月27日=日本時間28日、米フロリダ州マイアミ ハードロック・スタジアム)

 “カネロ”の異名で知られるWBA世界スーパーミドル級スーパー王者でWBC世界同級王者サウル・アルバレス(30)=メキシコ=が27日(日本時間28日)、NFLマイアミ・ドルフィンズの本拠地ハードロック・スタジアムで防衛戦を行い、挑戦者アヴニ・イルディリム(29)=トルコ=に3回終了、TKO勝ちを収めた。序盤から手数、スピード、パワーで勝ったカネロは3回、鮮やかなワンツーでイルディリムからダウンを奪った。この回終了後のインターバルが終わっても、挑戦者は立ち上がらず。絶対王者の勝利が確定した。WBA王座は2度目、WBC王座は初防衛。戦績はアルバレスが55勝(37KO)1敗2分け、イルディリムが戦績は21勝(12KO)3敗。

 「私にはノックアウトが必要だった。それをまさに実現した」と快勝劇を振り返ったカネロ。「私は誰とでも戦う。私は常にベストを尽す。それは問題ではない。私は歴史を作っている」と自信を見せるとともに、実力差のある挑戦者との対戦には「王者の地位を維持するためにはイルディリムと戦わなければならなかった」と次の目標に向けてクリアすべき試合だったことを明かした。

 米国で最も権威のある専門誌『リングマガジン』でパウンド・フォー・パウンド(PFP、階級を超えたランキング)で1位と“最強の称号”を得るカネロは、世界4階級制覇王者。昨年12月、WBAスーパー王者だったカラム・スミス(30)=英国=を下してWBA王座を統一し、空位だったWBC王座をも手に入れた。現在は、ほかにWBC世界ミドル級(72・5キロ以下)フランチャイズ王座を保持している。

 「今年は4度戦うことができるだろう」という青写真を描くカネロ。サポートする英興行大手マッチルーム・ボクシングのエディ・ハーン・プロモーターは試合後、5月8日にWBO世界スーパーミドル級王者ビリー・ジョー・サンダース(31)=英国=との統一戦を行うことを発表し、会場には告知動画が大スクリーンで流された。カネロ側はさらにIBF王者カレブ・プラント(28)=米国=との統一戦をも交渉中であるという。

報知新聞社

https://news.yahoo.co.jp/articles/beb34266f299b8cdf751e5cfab5a2acc937e0fdc
2/28(日) 13:13配信