歴代の“天才4人”のように「チームメートが久保頼みになっていない」
 18歳にして、そんな影響力をチームにもたらしていた久保。スペインに戻り、リーガ・エスパニョーラの舞台で戦うようになった現在のプレーに関して、名波氏は「この年齢で、スペインリーグでプレーしていること自体が凄い」としたうえで、「サッカーの色気がまだ足りない」と独特な表現で課題を指摘した。

「僕は今、日本における『歴代の天才』は4人しかいないと思っています。中村俊輔(現・横浜FC)、中村憲剛、小野伸二(現・北海道コンサドーレ札幌)、遠藤保仁(現・ジュビロ磐田)。ここに久保が入らないのはなぜか、それはやはり自分がチームを勝たせたという結果がついてきてないからです。単発での試合で勝利に貢献しても、年間を通してタイトルを獲れたのか、あるいは日本代表の勝利にどれくらい還元できたのかというと、Aマッチに11試合出場してまだ得点もアシストもない。先ほど挙げた4人は、ピッチに立てばどんどんボールが回ってくる。一方で久保は、チームメートが完全に“久保頼み”にはなっていないから、選手としての色気がまだ出ていないと感じるんです」