昨年、SNS上で連載され社会現象を巻き起こした4コマ漫画「100日後に死ぬワニ」。同作が『100日間生きたワニ』のタイトルでアニメ映画化され、5月28日(金)に公開されることがわかった。また、あわせて神木隆之介、中村倫也、木村昴、新木優子がボイスキャストを務めることも、コメントと共に発表された。

「100日後に死ぬワニ」は、原作者きくちゆうきのTwitterに100日間毎日投稿され、ワニの日常を綴った4コマ漫画。2019年12月12日の開始から話題となり、2020年3月20日に迎えた最終話では、いいねの数が214万というTwitterの国内歴代最多数を記録。映画ではワニの100日間の日常と、ワニが死んでから100日後、大切なものを失った仲間たちのその後も描かれる。

今作でワニの声を神木が演じるほか、親友のネズミを中村、モグラを木村、ワニが恋するセンパイを新木がそれぞれ担当。これまでも『千と千尋の神隠し』(01)、『君の名は。』(16)などでも声優を務めてきた神木は「この作品を通して、“今、この瞬間”という大事さを伝えられたらいいなと思っております!!」と思いをコメント。また中村は当初「流行ったからって映画化してぇ〜」と勘ぐっていたものの「映画版オリジナルの展開やそこに込めた想い、また改めて原作に触れた時に、これは意義のある作品になると強く感じると同時に、自分の先入観を反省しました」と素直な気持ちを明かしている。

監督・脚本は『カメラを止めるな!』(17)の上田慎一郎と、『こんぷれっくす×コンプレックス』(15)などでアニメーション監督としても活躍する、ふくだみゆき夫妻が担当。原作に込められたメッセージに強く共感した上田監督は新型コロナウイルスの流行に直面して大幅な脚本の書き直しを行い「いま観て欲しい」物語を作り上げたという。

さらに「宇宙戦艦ヤマト」、「伝説巨神イデオン」などを手掛けたレジェンドアニメーターの湖川友謙がコンテ・アニメーションディレクトとして参加するほか、いきものがかりが4コマ漫画完結時に続き新たな書き下ろし主題歌を提供する。

注目のキャスト・スタッフによって新たに命を吹き込まれたワニたちが繰り広げる感動の物語が待ち遠しい。なお、公開まであと100日。

<キャスト・スタッフコメント>

●神木隆之介(ワニ役)

「この度、ワニくんをやらせていただくことになりました!元々、原作はSNSで見ていたので、とてもうれしかったですし、中村倫也くんとまたご一緒できるのが楽しみで仕方ありません。この作品を通して、“今、この瞬間”という大事さを伝えられたらいいなと思っております!!よろしくお願いします!神木ワニ之介」

●中村倫也(ネズミ役)

「正直に話しますと、オファーをいただいた時『流行ったからって映画化してぇ〜』と勘ぐってしまいました。しかし映画版オリジナルの展開やそこに込めた想い、また改めて原作に触れた時に、これは意義のある作品になると強く感じると同時に、自分の先入観を反省しました。ネズミくんがどんな喋り方になるのか、僕自身楽しみです」

中略

●上田慎一郎(監督・脚本)

「『100日後に死ぬワニ』を映画化したいと思ったのは昨年1月。まだツイッターで4コマが連載中のころで、いち読者として物語の行く末を知る由もないころでした。この平凡な素晴らしき日常。そんな日常のコマとコマの間に流れる時間を描きたいと思いました。制作が始まった矢先、コロナ禍となり世界は一変しました。それに伴って脚本を大きく書き直しました。タイトルも『100日間生きたワニ』へと変更しました。時代を越える普遍的な物語でありながら、いましか創れなかった、いま観て欲しい映画にもなると思っています。原作のきくち先生をはじめ、スタッフと議論を重ねながら、妻ふくだとともに自分たちだからこそ創れるアニメ映画をめざして鋭意制作中です。この映画が、いまを生きる誰かの力になれますように」

中略

●きくちゆうき(原作)

「『100日後に死ぬワニ』を原作とした映画『100日間生きたワニ』が公開されるとのことで原作者として大変うれしく思っております。ありがとうございます!SNS連載していた時に映画化のお話をいただきうれしい反面『まじ?どんな感じになるの?』と不安いっぱい喜びいっぱいでした。たくさんのスタッフさんやキャストさんが少しずつ決まっていき、知らせを受ける度に『え?え?え!?』と驚きいっぱい喜びいっぱいでした。このコメントを書いている現在も、映画作品がどうなっているのか分かっていない状況ですが、原作を読んだ人も読んでいない人も楽しんでいただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

https://news.yahoo.co.jp/articles/eaf1c253d8ad5f74135be20be3a8f29aab915ea9