2021.2.9 04:00
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 NHK報道番組「ニュースウオッチ9」(月〜金曜後9・0)でキャスターを務める報道局記者主幹、有馬嘉男氏(55)が、3月いっぱいで同番組を卒業することが8日、分かった。視聴者目線の解説が人気で、2017年から4年間にわたり番組をけん引。関係者によると、タッグを組む和久田麻由子アナウンサー(32)が看板アナにまで成長したことから“勇退”が決定。後任は有馬氏と同じ経済部出身の記者を配置するという。
 ロマンスグレーにオシャレなメガネ。穏やかな口調でお茶の間に親しまれているNHK看板報道番組の“顔”が、後進にバトンを託す。

 複数の関係者によると、有馬氏は3月末で「ニュースウオッチ9」を卒業。2017年4月に桑子真帆アナ(34)とともにキャスターに就任してから4年で退くことになった。

 有馬氏は1990年に記者職でNHKに入局。経済部では金融キャップなどを担当し、ドイツ・フランクフルト支局長、シンガポール支局長を歴任。2014年から「BS国際報道」、16年から「ニュースチェック11」のキャスターを務めた。

 分かりやすい解説が人気で、誰もが関心のあることについて取材対象に質問するなど“視聴者ファースト”を徹底。番組のキャッチフレーズである「あなたの“わかりたい”にこたえたい」を誠実に実行してきた。

 番組を支える一方で、桑子アナを献身的にサポート。紅白歌合戦の総合司会を3度務めるまでに成長させるなど“育成力”にも定評がある。

 同局関係者によると、桑子アナの卒業とともに有馬氏も番組を退く意向だったが、制作側から「和久田アナを育ててほしい」と慰留され、続投。その和久田アナが安定したアナウンス力に加えて自分の言葉でニュースを語るなど看板アナに成長。一定の“役目”を終えたことから昨年末に卒業が決まった。