俳優やタレントの独立、移籍が目立つ昨今の芸能界だが、そのほとんどは前事務所との「円満」をアピールしてきた。そんな中、芸能界をザワつかせているのが先頃、大手芸能事務所のソニー・ミュージックアーティスツ(SMA)とエージェント業務提携を結んだ女優・森七菜だ。

森が過去の俳優やタレントと違うのは、SMAとの業務提携までの流れである。

森は、中学3年生だった夏休み(2016年)に地元・大分で前事務所「アーブル」の女性マネジャーにスカウトされ芸能界入りした。上京後、映画の行定勲監督のWeb広告などから仕事を始めたが、2019年に公開された新海誠監督のアニメ映画「天気の子」でヒロイン(声優)に抜擢されたことで一気にブレイクした。

昨年はNHK連続テレビ小説「エール」主演の二階堂ふみの妹役で出演。さらに、松たか子と広瀬すずが主演した岩井俊二監督の映画「ラストレター」では主題歌「カエルノウタ」を歌い、ソニー・ミュージックレーベルズから歌手デビュー。その後は大塚製薬「オロナミンC」のCMに出演し、CM内ではホフディランのヒット曲「スマイル」をカバーし配信リリースするなど、女優のみならず歌手としても活動を広げ、芸能界で注目される存在となっていた。

事務所ホームページから突然消えて騒動に
ところが今年1月14日、前事務所「アーブル」の所属タレント欄からプロフィールが消え、さらに100万を超えるフォロワーがいたインスタグラムの公式アカウントも削除されたされたことから「何があったのか」と大きな話題になった。

芸能関係者は言う。

「調べていくと、どうも昨年12月に弁護士を伴って前事務所に所属契約の解約を申し入れたようです。ただ、契約は残っていたと言います。本来は契約終了の3ヶ月前に解除を申し入れたりするのが常識なのですが、森は突然解除を申し入れたようですので、異例と言うか、本来あり得ない行動です。

しかも、それからわずか1ヶ月程度で独立し、SMAとエージェント業務提携。その上前事務所からは大きな異論の声が聞こえてこない。ある意味で前代未聞の出来事です」

としながらも、その一方で、

「独立、移籍に向けて大きな力が働いたことは間違いありません。実際、森を巡っては水面下で争奪戦が繰り広げられていたと言います。前事務所は弱小プロダクションで、日本音楽事業者協会などの大手芸能団体にも所属していませんからね、正直言って攻められたら太刀打ちできないでしょう。

公正取引委員会はタレント擁護の方向ですし、芸能プロも弱肉強食が明確になってきたということでしょう」

森は、今回の騒動に対してエージェント業務提携したSMAを通して、

「この度は、ファンの皆様、関係者の皆様にご心配をおかけしまして申し訳ありません。感謝の気持ちを忘れず、皆様に笑顔を届けられるよう努力してまいりますので、引き続き応援していただければ幸いです」

とサラッとしたコメントを出したが、ファンの反応は冷ややかで、

「前の事務所にも感謝すべきだ」
「ずる賢い」
「イメージが悪くなった」

などの声が上がっていた。


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2021年01月29日 07:09

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