吉本興業が、今年4月に通信制高校「吉本興業高等学院」を開校することが27日、分かった。中学卒業からエンタメを学ぶことが出来る3年制の高校で、高校卒業資格を得ることができる。卒業後は吉本のバックアップが受けられ、未来のエンタメ界を担う若き才能を英才教育していく。

 エンタメを全て学べる“エンタメ総合高校”がついに開校する。近年は、ファッションブランド「EXIEEE(イグジー)」を設立したEXIT、芥川賞を受賞し小説家としても活動するピースの又吉直樹(40)など、お笑い以外でも活躍をする所属芸人が多い。タレント養成所「NSC」(吉本総合芸能学院)にも、芸人だけにとどまらない活動を志望する生徒が多いことから、より裾野を広げた学校の創立となった。

 同校では、芸人はもちろん、ダンサー、俳優、YouTuber、脚本家、ライブプロデューサーなど多岐にわたる分野の授業を用意している。NSCや、東京・神田神保町と大阪・難波を拠点にした吉本の新養成所「よしもとアカデミー」は、一般的には18歳以上が入学資格となるが、同校に入学すれば、15歳から養成所の講義を受けられる。講師陣は、M―1王者や現役の放送作家を起用する予定だ。

 タレントとして高校在学中のデビューも夢ではないという。目に留まった企画は即採用する意向で、チャンスは広く転がっている。卒業後、吉本にタレントとして所属するほか、裏方として吉本の関連制作会社への受け入れ態勢もあり、バックアップは手厚い。

 定員は定めておらず、入学試験は、国語、数学、英語、作文の4科目と面接が行われる。卒業のためのカリキュラムは、滋慶学園高等学校の通信制課程を併修し、オンライン授業も行う。4月入学で、入学金は11万5000円、年間費用は38万5000円となっている。

 ◆最近話題になった主な通信制高校

 ▼N高等学校 KADOKAWAとドワンゴが経営している。フィギュアスケート・紀平梨花がOG。

 ▼ゼロ高等学院 ホリエモンこと実業家の堀江貴文氏が開校。堀江氏の「学校教育を壊す」という理念に端を発して18年に設立。

 ▼EXPG高等学院 「LDH JAPAN」のダンススクールがN高等学校と提携し、昨年開校。ダンスを学びながら、高卒資格が取得できる。

 ▼CLARK NEXT Tokyo テクノロジー専門。eスポーツ・ゲーム・ロボティクスのコースに分かれている。クラーク記念国際高等学校が運営。

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