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FRIDAY

チョコプラ、パンサー「お笑い6.5世代」が第7世代を逆転する日
前列左から『チョコプラ』の長田、松尾、『かまいたち』の山内健司と濱家隆一。後列にいる『すゑひろがりず』の二人も6.5世代。強者揃いだ
リサーチ会社『エム・データ』が調査した年末年始のTV番組出演ランキングで、23番組に出演した『チョコレートプラネット』が1位に輝いた。

業界内評判で見えてきた「お笑い第7世代」の勝ち組&負け組

「ブレイクのキッカケは松尾駿(しゅん)(38)のIKKO(58)のモノマネでしたが、キャラが濃すぎるゆえ、一発屋になるのではと案じられました。ところがその後も、長田庄平(40)の和泉元彌(46)のモノマネ、世の中に隠れたTを探る『TT兄弟』、瑛人(23)の『香水』のカバーなどが次々にバズった。最近はMC候補で名前が挙がるようになりました。3度も『キングオブコント』のファイナリストとなった実力で見事に生き残りましたね」(制作会社ディレクター)

令和に入り、『霜降り明星』や『EXIT』らお笑い第7世代≠ェバラエティ業界を席巻しているが、ここにきて風向きが変わりつつあるという。

「フレッシュで華やか、勢いがあるので各局で一通り起用されましたが、期待したほど数字は取れなかった。下積み期間が短いので仕方ないのですが、第一線で活躍している芸人たちと比べるとネタもフリートークも見劣りがする」(放送作家)

代わりに重用され始めたのが、『チョコレートプラネット』らお笑い6.5世代≠ネのだという。

「命名の由来は昨年2月に『アメトーーク!』(テレビ朝日系)で放送された『僕らビミョーな6.5世代』という企画。出演していた『パンサー』や『かまいたち』など、芸歴15年前後で昭和生まれの芸人が括られていますね。

とくに『かまいたち』は『キングオブコント』で優勝していますし、大阪時代にロケやVTRを見てコメントする技術が鍛えられている。安定感ではナンバーワンじゃないでしょうか」(キー局プロデューサー)

お笑い6.5世代の需要が高まっている背景に、『有吉の壁』(日本テレビ系)があるという。

「この番組には第7世代も出ているので、実力差が一目瞭然なんですよ。たとえば『パンサー』なら、尾形貴弘(43)のドッキリ系は鉄板ですし、向井慧(さとし)(35)のサブMCにも定評がありましたが、この番組でネタ作成担当の菅(かん)良太郎(38)の面白さが見直されて、トリオでの出演オファーが増えています」(前出・放送作家)

現在、個人事務所で活動する『さらば青春の光』はここ数年で売れ始めている。

「大手事務所所属の芸人と比べてギャラが安いこともあり、予算が限られている地方局や深夜帯の番組では『困ったときのさらば』が合い言葉になっています(笑)。実際、テレビとラジオのレギュラーは合計11本もある隠れ売れっ子≠ナす。東ブクロ(35)と先輩芸人の妻との不倫が発覚した際は『芸能界から干されるのでは?』と心配されましたが、すっかり持ちネタのひとつにしている。たくましいですよね」(前出・制作会社ディレクター)

前出のプロデューサーは「今年は第7世代の淘汰が始まる」と断言する。

「とくにMCのできないツッコミ≠ヘ出番が減るでしょう。『ハナコ』の秋山寛貴(29)は本人にイジられるネタがなく、『霜降り明星』の粗品(28)みたいに先輩相手でも臆せずに仕切る腕もない」

勢いだけで乗り切れるほど、芸能界は甘くないのである。

『FRIDAY』2021年1月29日号より

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