1/21(木) 8:40配信
オリコン

ナインティナインの冠番組『ぐるぐるナインティナイン』は今年27年目に突入する (C)ORICON NewS inc.

 毎年の年末年始に大きな盛り上がりを見せる『ぐるぐるナインティナイン』(以下、ぐるナイ)の人気企画「グルメチキンレース・ゴチになります!」と『おもしろ荘へいらっしゃい!』。それぞれの内容にSNSやネットニュースでも大きな話題を集め、本日の放送で発表される新メンバーもネット上で多くの憶測を呼んでいる。気づけば1994年4月の放送開始から今年で27年目を迎える“長寿番組”。経年劣化せず、常に代謝を繰り返す“コンテンツの妙”は、ある種バラエティ番組の完成形と言えるのではないだろうか。

■毎年ネットを騒がせる「クビ」決定 豪華レギュラー陣も容赦なく脱落のヒリヒリ感

 『ぐるナイ』最大のウリである「ゴチになります!」(以降「ゴチ」)。出演陣が、高級レストランなどでメニューの金額を見ずに料理を注文、設定金額に一番近い人間が勝ちとなり、ビリは全員分の支払いをする(ゴチする)という、いたってシンプルなルールの企画だ。ゴールデンタイムに移行して2年目の1998年にスタートし、当時日本テレビの局アナだった羽鳥慎一を司会に、ナインティナインを含めた6名のゴチメンバー(ナイナイはどちらかがクビになる場合も多々あり)にゲストを加え対決。ゴチメンバーも男性は学生服、女性は女子高生の制服を着用するフォーマットはスタート時から変わらない。

 ゴチメンバーのエピソードも豪華で、不敗神話を維持し続けた出川哲朗(パート4でクビ)や、パート18まで19年もメンバーを務めた「元祖ゴチドル(当時)」こと国分太一のクビをはじめ、「食の変態」「うんちくサスペンス野郎」と揶揄された“船ゴチ”こと船越英一郎、女性ゴチメンバーでは最長&最年長の江角マキコがクビになった際には、すでにフリーアナに転身していた羽鳥がなぜか号泣…といった具合に枚挙に暇がない。

 また、2002年のパート3からはじまった「年間自腹総額が最も多かったゴチメンバーがクビになる」(年によっては2名)といったルールが新たなるドラマを生めば、新規のメンバーを発表するときは引っ張るだけ引っ張り、視聴者の飢餓感が頂点に達したあたりで、たとえば佐々木希の発表時などは「やっぱすげーかわいい!」的な反響が大きくなる。

 ゴチ史上最年長の故・大杉漣さんが亡くなった際は、大杉さんがかつて披露したサンシャイン池崎のネタを放送。あとを受け継いだ田中圭は、「漣さんのあとに入ったので、絶対に初年度はクビになっちゃいけないと。遺志を受け継いでピタリ賞を取りたいですね(大杉さんは2週続けてピタリ賞を取ったことがある)」と語り、視聴者の涙を誘った。

 その他ゴチメンバー、中島知子、セイン・カミュ、優香、井上和香、森泉、柳葉敏郎、平井理央等々、その名前を見るだけでもそのときの「ゴチ」と放送時の時代背景を思い起こさせるものがある。番組の内容そのものも視聴者が料理の値段を一緒に予想し、「これは高すぎる」「安すぎるだろう」的なツッコミができるし、いわば「視聴者とともに歩んできたゴチ」と言える。

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https://news.yahoo.co.jp/articles/3e4c5b2cb5dea866ae5086b38af14d68e374516c
>>2続く